古代の日本と東アジアの新研究

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  • 上田正昭
  • 四六上製 328ページ
    ISBN-13: 9784865780444
    刊行日: 2015/10

古代から未来へ、東アジア世界と連動する!

◎古代から中世、近現代へと「天皇制」はいかに成立し変遷してきたか。高句麗・百済・新羅などからの古代日本文化への影響は。「神道」のまことの姿とは何か。
◎“上田古代史”は常に東アジア全体を視野におさめ、日本のありようを提示する。未来像へとつながる古代像を描きだす著者の、最新かつ最高の成果!



目次

 まえがき

第Ⅰ部 王統の系譜と王権の確立
 王統の系譜の謎
 大和三山と国見の歌
 持統朝の歴史的意義
 中臣の壽詞の成立

第Ⅱ部 天皇と女帝、そして平安京
 「大王」と「天皇」の神観念
 女帝の世紀
 平安新京のみかど
 京都の文化の伝統

第Ⅲ部 古代の東アジアと日本
 古代の日本と東アジア
 高句麗文化とのまじわり
 新羅との軌跡
 百済文化の影響
 古代東アジアと京都盆地

第Ⅳ部 日本文化の基層
 賀茂御祖神の鎮座の由来
 鎮魂の伝統
 神道の原像――日本文化の基層

 あとがき


関連情報

◎今年は戦後七十年になる。第二次世界大戦の最中に大学に入り、戦後の混乱期に学窓をでた自分としては、本格的に古代史ととりくむようになったのは、昭和二十年(一九四五)のころからである。古代史を専攻することに決めてちょうど七十年になる。したがって私の研究史は戦後七十年と重なる。
◎私は部落問題や在日の人権問題、グローカルな、地域に立脚して全体をみる地域史の研究などにもとりくんできたが、私の研究史をかえりみて忘れられないのが、一九六〇年代から古代の日本と東アジアの関係を重視してきた『帰化人』(中公新書)をはじめとする著作にも明らかなような、古代の日本を東アジアの動向のなかで考察する見方、考え方である。
(「まえがき」より)


●上田正昭(うえだ・まさあき) 
1927年兵庫県生。日本史学者。専門は古代日本・東アジア史、神話学。1950年京都大学文学部史学科卒業。京都大学名誉教授、世界人権研究センター名誉理事長、高麗美術館館長、島根県立古代出雲歴史博物館名誉館長、中国西北大学名誉教授、中国社会科学院古代文明センター学術顧問。大阪文化賞、福岡アジア文化賞、松本治一郎賞、南方熊楠賞、京都府文化特別功労者、京都市特別功労者。勲二等瑞宝章、韓国修交勲章。
主著に『帰化人――古代国家の成立をめぐって』(1965、中央公論社)。『日本神話』(1970、岩波書店)で毎日出版文化賞受賞。その他、『上田正昭著作集』(全8巻、1998-99)『渡来の古代史』(2013、以上角川書店)、『私の日本古代史 上・下』(2012)『日本古代史をいかに学ぶか』(2014、以上新潮選書)、『歴史と人間の再発見』(2009)『森と神と日本人』(2013)『「大和魂」の再発見』(2014)『「古代学」とは何か』(2015、以上藤原書店)ほか81冊。

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