大清帝国隆盛期の実像――第四代康煕帝の手紙から 1661-1722 〈清朝史叢書〉

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  • 岡田英弘
  • 四六上製 472ページ
    ISBN-13: 9784865780666
    刊行日: 2016/03
  • 従来の中国史を書き換える!!

    在位61年、大清帝国の基礎を築いた康熙帝(1654-1722)。三度のモンゴル遠征のたびに、北京の皇太子に送った愛情溢れる満洲語の自筆の手紙を紹介しながら、当時の東アジア全体を見渡す歴史絵巻を展開!
    大好評品切の『康熙帝の手紙』を改題再版。

    目次


    再版にあたって――読者のみなさまへ
    「清朝史叢書」発刊の辞
    はじめに

    序 清朝とは何か――世界史のなかの大清帝国

    康熙帝の手紙
     中国の名君と草原の英雄
     ゴビ沙漠を越えて――第一次親征
     狩猟絵巻――第二次親征
     活仏たちの運命――第三次親征
     皇太子の悲劇
     初版あとがき

    〈補〉
    1 モンゴル親征時の聖祖の満文書簡
    2 ガルダンはいつ、いかにして死んだか
    3 チベット・モンゴル文ジェブツンダンバ伝記資料五種
    4 康熙帝の満文書簡に見るイエズス会士の影響
    5 康熙帝と天文学
    6 開元城新考
    補 注

    〈史料〉
    1 ドローン・ノールの会盟
    2 皇太子廃位の上諭
    3 皇太子復位の旨
    4 大阿哥胤?の行動を監視するよう、康熙帝が歩軍統領トホチに密かに下した上諭
    5 ダライ・ラマ五世の死を報告するディバ(サンギェギャツォ)の上奏

     関連年表(1206~1912)
     あとがき
     地図・図版・系図・写真一覧
     人名索引
     地名索引
     事項索引

    関連情報

    ■清朝史叢書とは――
     1636年に万里の長城の北側の瀋陽で建国され、1911年に中国南部で起こった辛亥革命の結果、翌1912年に崩壊した清朝は、これまでふつう「秦漢以来の中国王朝の伝統を引き継ぐ最後の中華王朝である」と見なされてきた。しかし、この視点は正確ではない。それはなぜかというと、清朝の支配階級であった満洲人の母語は漢字漢文ではなく、アルタイ系言語である満洲語であったこと、広大な領域を有した清朝の領土の四分の三が、同様に漢字漢文を使用する土地ではなかったからである。
     276年間続いた清朝の統治下では、モンゴルやチベットや新疆などを含めた帝国全土に通用する言語は満洲語のみで、公用文書の大部分は満洲語か満漢合璧(並記)で書かれた。(…)
     本叢書すべてを読了した暁には、清朝を全体として深く理解できるようになることは間違いない。

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