声なき人々の戦後史 上

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  • 鎌田慧 著
  • 聞き手=出河雅彦
  • 四六上製 376頁
    ISBN-13: 9784865781236
    刊行日: 2017/6

反逆人生五十年―― 戦後の豊かさとは何だったか!?

“自動車絶望工場”などの労働問題、いじめ自殺などの教育問題、水俣病、イタイイタイ病などの公害・環境問題、「戦争をさせない」1000人委員会、原発をめぐる渾身のルポと反原発運動……


目次

[上巻]
プロローグ 鎌田 慧
第1章 ルポルタージュを書きたい
第2章 開発と公害の現場を歩く
第3章 辺境と底辺(一)――コンベヤー労働の体験
第4章 辺境と底辺(二)――出稼ぎと「合理化」
第5章 管理教育といじめ自殺
第6章 原発列島を行く(一)――開発幻想と現実
第7章 原発列島を行く(二)――国策の犠牲者たち
第8章 原発列島を行く(三)――民主主義を守る

[下巻]
第9章 労働現場の人権侵害(一)――炭鉱労働者たち
第10章 労働現場の人権侵害(二)――国鉄からJRへ
第11章 労働現場の人権侵害(三)――規制緩和の罪
第12章 悪政と闘う――成田と沖縄
第13章 暗黒裁判を書く
第14章 自由への疾走
第15章 語る 鎌田慧
エピローグ――取材を受けて 鎌田 慧

 鎌田慧 年譜
 鎌田慧 著作一覧
 あとがき(出河雅彦)
 主要人名索引

関連情報

◎戦後、日本は「経済大国」になったと言われる。しかしそれは、立場の弱い人びとにリスクを押しつけることで達成されたことを忘れるわけにはいかない。原発事故によって、都会で消費される電力を過疎地が支える構図が、はっきりと認識されるようになった。同じ構造は、エネルギー供給に限らず、私が取材を続けてきた労働現場にもあった。非人間的で危険な仕事はいつも、地方からの出稼ぎなど、立場の弱い人たちが担わされてきた。利益追求の犠牲となって、命を落とした人は数知れない。
◎成長の時代が終わっても、リスクを背負わされる人の割合はむしろ増えている。政府も企業もいまだに効率性だけを追い求めているからである。経済界の意向に従う政府が労働法制を相次いで改悪して身分が不安定な非正規労働者を大量に生み出し、いま「経済格差」は深刻である。
(「プロローグ」より)

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