中村桂子コレクション いのち愛づる生命誌(全8巻) 5 あそぶ――12歳の生命誌[第1回配本]

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  • 中村桂子 著
  • [解説]養老孟司
    [月報]赤坂憲雄/大石芳野/川田順造/西垣通
  • 四六変上製 296頁 口絵2頁
    ISBN-13: 9784865781977
    刊行日: 2019/1

いのちってなに?

「私があなたといっしょに考えたいのはいのち」のことなのです」――
“細胞”“DNA”は人間だけではなく、すべての生きものに共通する。この共通項を手がかりに、さまざまに異なり、つながる「生命」の世界をやさしく語る珠玉の文章を集成した、待望のコレクション。
• 「チョウやクモなど小さな生きものがどのようにして生まれてくるのかをよく見ると、生きているってすばらしいことだなあということがわかってきます」
• 「38億年前に地球に生まれた祖先から生まれたのだから、どの生きものも、みんななかま。もちろんあなたもそのひとつ」

「いわゆる科学をなんとなく敬遠する人がいますが、そういう人こそ、この本を読んでください。大人はもちろん、子どもにもお勧めです。生きものの複雑さ、面白さがわかってくると思います。」(養老孟司)

目次

 12 歳のあなたへ――はじめに

1 “生きている”を見つめる
 生きものはつながりの中に
 体を守る仕組み
 思い切り生きることは、ともに生きること
 「支えあういのち」を尊ぶ生き方
  ――「生命誌」からみたいのちの重み――
 “生きている”をよく見て考えよう
 学校の引力

2 「いのち」って?
 「いのち」ってなに
 今、ここにわたしがいるふしぎ

3 童話のひみつ
 クローン
 体外受精
 スーパーマウス
 キメラ
 細胞培養
 細胞融合
 まとめ

4 なぜ? どうして?
  ■最初の生きものは、どういうふうにして生まれたの?
  ■恐竜が祖先だという動物は現在もいますか?
  ■はじめの人間はだれですか?
  ■どうして人間だけ頭がよくなったの?
  ■地球人が白人や黒人にわかれているのはなぜ?
  ■赤ちゃんは、足があるのにどうして歩かないんですか?
  ■なぜ人の一生の長さは、それぞれちがうんですか?
  ■人のいのちと動物のいのちはおなじですか?
   むかし人間はサルだった、と聞いたのですが。
  ■なぜむかしから人は死んだら星になるといわれているんですか?
  ■どうやってサルから人間になったの?
  ■生きもののいのちには、なぜ限りがあるんですか?
  ■これからも動物は進化するんですか?
  ■ヒトの卵子より、メダカの卵のほうが大きいのはなぜ?
  ■子どもはなぜ親に似たところがあるんですか?
  ■クローンとはなんですか? いけないことなんですか?
  ■心はどういう形をしているの?
  ■人間の体には、一つや二つのものはあるのに、三つのものがないのはなぜ?
  ■ぼくは男と女の二卵性の双子ですが、
   もう一人のほうがいつもしっかりしています。
   双子なのになぜちがうの?
  ■どうやってこの世に動物が生まれたんですか?
  ■ウイルスは生きものなの? 生きものじゃないの?
  ■赤ちゃんはどうやって誕生するの?

5 本の世界
 五味太郎『にているね!?』
 心が生み出す世界

 安野光雅『ふしぎなえ』
 想像と本質との組み合わせ

 手塚治虫『ぼくのマンガ人生』
 “チビで眼鏡のガジャボイ頭あたま”の少年が……

 ウェブスター『あしながおじさん』
 平凡の中のユーモア

 『源平盛衰記』
 疎開い先のたった一冊の本

 知ること、楽しむこと―― 科学読みもののこと

エピローグ 生きているって

あとがき
初出一覧
[解説]生物学と女性(養老孟司)

関連情報

• 生きものの科学でわかってきたことをもとに、「生きている」ということを考えていく新しい学問が「生命誌」です。そのようにして調べると、「地球には最初生きものはいなかったのだけれど、三十八億年ほど前に海の中で生きもの(といっても細胞という小さなものですけれど)が生まれた」ことがわかりました。進化を続けて、今地球上にいるたくさんの生きものたちが生まれたことも、わかりました。
• その一つが、あなたです。つまり、あなたが今ここにいるためには、三十八億年という長い時間が必要だった。あなたの中には、その長い時間が入っているのです。
(本文より)

著者紹介

●中村桂子(なかむら・けいこ)
1936 年東京生まれ。JT 生命誌研究館館長。理学博士。東京大学大学院生物化学科修了、江上不二夫(生化学)、渡辺格(分子生物学)らに学ぶ。国立予防衛生研究所をへて、1971 年三菱化成生命科学研究所に入り(のち人間・自然研究部長)、日本における「生命科学」創出に関わる。しだいに、生物を分子の機械と捉え、その構造と機能の解明に終始することになった生命科学に疑問を持ち、ゲノムを基本に生きものの歴史と関係を読み解く新しい知「生命誌」を創出。その構想を1993 年、JT 生命誌研究館として実現、副館長に就任(~ 2002 年3 月)。早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。
著書に『生命誌の扉をひらく』(哲学書房)『「生きている」を考える』(NTT 出版)『ゲノムが語る生命』(集英社)『「生きもの」感覚で生きる』『生命誌とは何か』(講談社)『生命科学者ノート』『科学技術時代の子どもたち』(岩波書店)『自己創出する生命』(ちくま学芸文庫)『絵巻とマンダラで解く生命誌』『小さき生きものたちの国で』『生命の灯となる49 冊の本』(青土社)『いのち愛づる生命誌』(藤原書店)他多数。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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