開かれた移民社会へ 別冊『環』24

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  • 宮島喬 藤巻秀樹 石原進 鈴木江理子 編
  • 菊大並製 312頁
    ISBN-13: 9784865782219
    刊行日: 2019/4

2019年4月、入管法改定。

今ここにある「移民社会」に日本が正面から向き合うために。
外国人「労働者」の受け入れに大きく舵を切ったとして注目を集める、今次の入管法改定。しかし日本社会はすでに、多様なルーツをもつ「人」が共に暮らす「移民社会」でもある。労働、国籍、市民権、社会保障、教育、言語など、単なる「労働力」「人材」ではなく、「人」として生きるなかで不可避の論点について、制度と現場に関わる論考を揃え、さらに、大きく立ち遅れる「難民」受け入れの展望も論じた、真の「多文化共生」への必携の論集!


目次

〈座談会〉開かれた移民社会へ

石原進+鈴木江理子+棚原恵子+藤巻秀樹+宮島喬(コーディネーター)

Ⅰ外国人労働者受け入れ

外国人労働者のフロントドアからの受入れを 宮島喬
移民/外国人受入れをめぐる自治体のジレンマ 鈴木江理子
技能実習制度からみた改定入管法 旗手明
家事労働者の受入れの問題点 定松文
特定技能制度を見据えた送り出し国の動き 安里和晃
介護労働者の受け入れの課題 藤本伸樹
移住労働者の定住化にともなう外国人労働組合活動の変化 山口智之

Ⅱ周回遅れの「移民国」

第三の開国を問う 藤巻秀樹
外国人にシティズンシップを開く 近藤敦
日本に暮らす移民の社会保障とセーフティネット 高谷幸
日本人にはなれない、日本人であり続けることができない 佐々木てる
呼び寄せられる子どもたち 小ヶ谷千穂
移民と家族呼び寄せ 宮島喬

Ⅲ 「移民」たちの現在

〈座談会〉日本につながった私たちの今――十代、二十代を駆け抜けて
温又柔+高部心成+谷川ハウ+宮ヶ迫ナンシー理沙 司会=矢崎理恵
ブラジル【在日ブラジル人コミュニティの三〇周年を迎えて】 リリアン テルミ ハタノ
ネパール【定住化を支える在日ネパール人組織】 田中雅子
ベトナム【外国人技能実習生の保護の充実を求める】 斉藤善久
フィリピン【「生活者」としての問題にどう取り組むか】 原めぐみ
ビルマ(ミャンマー)【民政移管と変容するコミュニティ】 人見泰弘
中国・台湾【在日外国人で最大のグループの現在】 石川朝子
在日朝鮮人【朝鮮学校をめぐる「闘争の歴史」から】 山本かほり

Ⅳ 日本語教育と母語継承

「共生」のカギ握る日本語教育 石原進
移民の子どもへの言語教育とは 川上郁雄
移民への言語教育を重視するヨーロッパ 宮島喬
新時代海外移住者の日本語継承 カルダー淑子

Ⅴ 教 育

移民第二世代をめぐる教育機会の不平等 竹ノ下弘久
「不就学」をいかに解消するか 小島祥美
移民第二世代の大学進学 稲葉奈々子・樋口直人
ブラジル人の子どもの学習支援を通してみえてきたこと 山野上麻衣
外国人の子どもと在留資格 丸山由紀

Ⅵ 難民にどう向き合うか

日本の難民認定制度をめぐる近時の動向と課題 関聡介
庇護を求めて、今、日本に生きる人々 石川美絵子
転機を迎えた難民第三国定住事業 滝澤三郎

Ⅶ 「多文化共生」への課題

多文化共生マネージャーが果たす役割 土井佳彦
地方自治体の外国人施策の現在 山田貴夫
これからの多文化共生 坂本久海子


訂正

312頁(奥付)右下の〈表紙写真〉説明文において、以下の誤りがありました。誠に申し訳ございません。
 (誤)アディスアベバ・エチオピア協会
 (正)アディアベバ・エチオピア協会

同協会ならびに読者の皆様にお詫びのうえ訂正いたします。
藤原書店 編集部

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