転生する文明

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  • 服部英二 著
  • 四六上製 328頁 図版・写真多数
    ISBN-13: 9784865782257
    刊行日: 2019/5

文明は、時空を変えて生き続ける!

ユネスコ「世界遺産」の仕掛け人であり、「文明間の対話」を発信した著者が、世界100か国以上を踏破するなかで見出した、文明の転生と変貌の姿を描く、初の「文明誌」の試み。

目次

はじめに――文明は旅をする
1  失われた時を求めて
2 カラの思想――天は黒い・北方シルクロードの宇宙観
3 南海の大乗仏教の道――ボロブドゥール・アンコール・セイロン・ジャワ・長安・奈良を結んだ思想を追う
4 竜は太平洋を渡ったのか?――マヤ文明とインドネシアに命を生み出す水の転生を見る
5 聖樹の旅――雲南・ジャワ・日本をつなぐもの
6 大和民族の成立――海の道から考える
7 菩薩の誕生と大乗仏教の成立――ガンダーラにおける四思想の出会いと転生
8 ナイルの畔りに穀霊を見る――ファラオを迎えるオシリスの霊所
9 エッフェル塔はピラミッドか?――文明は死なず時空を超えて転生する
10 エデンの園の変貌――バビロンとヴェルサイユを繋ぐもの
11 秘められた地下の水脈
おわりに――深みにおける出会い

関連情報

「この書は、この青い惑星の上に現れた人類文明という虹の大河の歴史ではなく、一つの「文明誌」の試みであった。すなわち世界の文明が絶えず旅をし、伝播と収斂によって対話している姿を、「転生と変貌の物語」として描き出したかったのだ。それが少しでも出来たかどうかは読者の判断に待つほかはないが、私のこころに世界各地で立ち現れてきたその姿を、できる限り忠実に書きとどめたつもりである。」
(本書より)

著者情報

●服部英二(はっとり・えいじ)
1934年生まれ。京都大学大学院にて文学修士。同博士課程単位取得後、仏政府給費留学生としてパリ大学(ソルボンヌ)博士課程に留学。1973~94年ユネスコ本部勤務、首席広報官、文化担当特別事業部長等を歴任。その間に「科学と文化の対話」シンポジウムシリーズ、「シルクロード・対話の道総合調査」等を実施。94年退官後、ユネスコ事務局長顧問、同官房特別参与、麗澤大学・大学院教授、国際比較文明学会副会長等を経て、現在、麗澤大学比較文明文化研究センター客員教授、地球システム・倫理学会会長顧問、比較文明学会名誉理事。1995年フランス政府より学術功労章オフィシエ位を授与される。
著書に『文明の交差路で考える』(講談社現代新書、1995年)『出会いの風景――世界の中の日本文化』(1999年)『文明間の対話』(2003年)『文明は虹の大河』(2009年、共に麗澤大学出版会)“Letters from the Silk Roads”“Deep Encounters” (University Press of America)『「対話」の文化』(鶴見和子との共著、2006年)『未来世代の権利――地球倫理の先覚者、J-Y・クストー』(編著、2015年、共に藤原書店)ほか。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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