大陸主義アメリカの外交理念

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  • チャールズ・A・ビーアド著
  • 開米潤訳
  • 四六上製 264ページ
    ISBN-13: 9784865782479
    刊行日: 2019/11

アメリカの「不介入」主義の積極的意義とは何か?

20世紀アメリカ歴史学の大家ビーアドは、なぜルーズベルトの参戦への“トリック”を厳しく糾弾したのか? 19~20世紀前半のアメリカの対外政策を決定づけた、「帝国主義」や、“民主主義”を標榜した「国際主義」の失敗を直視し、米建国以来の不介入主義=「大陸主義」の決定的重要性を説く。
◎“アメリカ外交”三部作の端緒の書!



目次

序 文
第1章 外交政策の性格
第2章 アメリカの大陸主義
第3章 アメリカの帝国主義
第4章 国際主義の政策
第5章 アメリカの大陸主義の粘り強さ
訳注
訳者あとがき
人名索引/事項索引

〈「大陸主義」とは何か〉
合衆国の基本的な外交政策は、便宜上、アメリカの大陸主義と呼べるかもしれない。このふたつの言葉〔Continental大陸とAmericanismアメリカ主義〕は、南北アメリカ大陸に利害関係を集中させることであり、様々な点において、アメリカ大陸の生活様式やアメリカ大陸の伝統に特有の文明を建設することに集中することを意味している。
具体的には、このふたつの言葉は、ヨーロッパとアジアの紛争や戦争に介入しないことを、ヨーロッパあるいはアジアの諸国、諸制度、帝国主義的野心がこの西半球に侵入してくることに抵抗することを、それぞれ意味している。この政策は、積極的であり、明快である。そして、この政策は、アメリカ共和国が建設され、民主主義が拡大し、そしてアメリカ文明が発展するにつれて、首尾一貫、維持されてきたのである。 (本文より)

【著者紹介】
チャールズ・A・ビーアド(Charles Austin Beard, 1874-1948)
1874年米国インディアナ州生まれ。オックスフォード大学留学,コロンビア大学などで歴史学,政治学を修め,1915年に同大学教授に就任。米国の第一次世界大戦への参戦で,大学総長の偏狭な米国主義に対し,思想信条にそぐわない三人の教授が解雇されたのを機に,昂然と大学を去る。1917年,ニューヨーク市政調査会理事に就任。22年9月,当時の東京市長,後藤新平の招請で初来日。半年間に亘る調査・研究成果の集大成が『東京市政論』で,日本の市政研究の先駆けともなった。翌23年関東大震災直後に後藤の緊急要請で再来日。東京の復興に関する意見書を提出するなど「帝都復興の恩人」として活躍。後に,焦土と化した戦後の日本の都市計画にも示唆を与えた。米国政治学会会長,米国歴史家協会会長を歴任。1948年9月,コネチカット州で死去。享年74。 邦訳された著書に,ルーズベルト大統領の戦争責任に迫ったPresident Roosevelt and the Coming of the War, 1941(1948. 開米潤監訳『ルーズベルトの責任――日米戦争はなぜ始まったか』上・下,2011年),American Foreign Policy in the Making, 1932-1940(1946. 『「戦争責任」はどこにあるのか――アメリカ外交政策の検証 1924-40』2018年,以上藤原書店刊),An Economic Interpretation of the Constitution of the United States(1913. 池本幸三訳『チャールズ・A・ビアード』研究社出版,1974年),Contemporary American History, 1877-1913(1914. 恒松安夫訳『米国近世政治経済史』磯部甲陽堂,1925年),The Economic Basis of Politics(1922. 清水幾太郎訳『政治の経済的基礎』白日書院,1949年),The Administration and Politics of Tokyo: A Survey and Opinions (1923.『東京の政治と行政〈東京市政論〉』東京市政調査会,1923年),The American Party Battle(1924. 斉藤真・有賀貞訳『アメリカ政党史』東京大学出版会,1968年),The American Spirit(1942. 高木八尺・松本重治訳『アメリカ精神の歴史』岩波書店,1954年),The Republic(1943. 松本重治訳『アメリカ共和国』社会思想研究会,1949-50年。 新版みすず書房,1988年),ビーアド夫人との共著A New Basic History of the United States(1944. 松本重治・岸村金次郎・本間長世訳『新版 アメリカ合衆国史』岩波書店,1964年),ほかに『ビーアド博士講演集』(東京市政調査会,1923年),『チャールズ・A・ビーアド』(東京市政調査会,1958年)などがある。
【訳者紹介】
開米潤(かいまい・じゅん)
1957年福島県いわき市に生まれ育つ。東京外国語大学卒業後,共同通信社記者,『外交フォーラム』編集顧問などを経て株式会社メディア グリッドを設立,その代表に就任。政治,経済,国際問題など幅広い分野でジャーナリスト活動を行う。 著書『松本重治伝――最後のリベラリスト』(2009年),監訳書『ルーズベルトの責任』上・下(ビーアド著),訳書に『「戦争責任」はどこにあるのか――1930年代アメリカ外交政策の研究』(ビーアド著),編著『ビーアド『ルーズベルトの責任』を読む』(2012年,以上藤原書)。

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