寝室の歴史――夢/欲望と囚われ/死の空間

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  • ミシェル・ペロー 著
  • 持田明子 訳
  • 四六上製 552頁
    ISBN-13: 9784865782820
    刊行日: 2021/1

フランスのアナール歴史学の重鎮が、「寝室」を通して描く初の歴史

◎心性(マンタリテ)、性関係(セクシュアリテ)、社会的人間関係(ソシアビリテ)などの概念を駆使して、王の寝室から個人の部屋、子ども部屋、婦人部屋、労働者の部屋、病室、そして死の床……様々な部屋/寝室に焦点を当てる。
◎古代ギリシア・ローマにまで遡るヨーロッパ全域の広範な文学作品、絵画作品等を渉猟し、その変容をたどる画期作。


目次

日本の読者へ

さまざまな部屋から聞こえるさまざまな音楽
第1章 王の寝室
第2章 寝 室
第3章 個人の部屋
第4章 子ども部屋
第5章 婦人部屋
第6章 ホテルの部屋
第7章 労働者の部屋
第8章 死の床と病室
第9章 戸を閉め切って
第10章 束の間の部屋
《離れる……》

訳者あとがき/原注/人名索引

関連情報

多くの道が部屋に通じている――休息、睡眠、誕生、欲望、恋愛、瞑想、読書、エクリチュール、自己の探求、神、隠遁――望んだものであれ、耐え忍ぶものであれ――、病気、死。出産から臨終まで、部屋は実存の舞台、少なくとも、その楽屋である。仮面を外し、衣装を脱ぎ、感動や、悲嘆や喜びに身をゆだねる楽屋。人はそこで人生の半分近くを過ごす、官能的で、和らいだ半分を。不眠や、取り留めもない思索や、夢想の夜の部分を。彼岸ではないにしても、無意識を垣間見せる契機となり、この淡い光がその魅力をさらに強める。(本文より)

【著者紹介】
●ミシェル・ペロー(Michelle PERROT)
1928年生まれ。パリ第七大学名誉教授。19世紀の労働者、社会運動、民衆文化、犯罪と刑務所制度の研究の後、女性史の新しい領野を切り拓く。邦訳されている主要著作に『歴史の沈黙』(藤原書店、2003年)他。編著書に『女性史は可能か』(1984年、邦訳・藤原書店、新版2001年)、『女の歴史』(1991-1992年、ジョルジュ・デュビィ共同監修、邦訳・藤原書店、全5巻10分冊、1994-2001年)がある。

【訳者紹介】
●持田明子(もちだ・あきこ)
東京大学大学院博士課程中退。九州産業大学名誉教授。専攻はフランス文学。著書に『ジョルジュ・サンド 1804-76』、編訳書に『ジョルジュ・サンドからの手紙』『往復書簡 サンド=フロベール』、訳書にサンド『サンド―政治と論争』『魔の沼ほか』『コンシュエロ 上下』『書簡集』(以上藤原書店)他。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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