シマフクロウとサケ――アイヌのカムイユカラ(神謡)より

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  • 宇梶静江=古布絵制作・再話
  • A4変型上製 オールカラー32頁
    ISBN-13: 9784865782929
    刊行日: 2020/12

アイヌ神謡の名作絵本、待望の復刊!

守り神のシマフクロウは、炎のように輝く大きな金色の目で、思いあがる者を見つめ、海を干上がらせ、もといた山へ帰ってゆく――一針一針に思いをこめた古布絵(こふえ)とユカラが織りなすアイヌの精神世界。

■金大偉監督作品DVD『シマフクロウとサケ』もあります


関連情報

〈この絵本を読んでくださる方へ〉――宇梶静江
あるとき、シマフクロウのカッと見開いた金の目が、わたしの中で炎となって迫ってきたのです。燃えるような思いで夢中になって、わたしは、一枚の布絵を作りました。それが、わたしが初めて作った「炎のシマフクロウ」です。古い布とアイヌの伝統の刺繍を生かして作ったその絵を「古布絵」と名づけました。そして、アイヌの守り神、シマフクロウに背中を押されるようにして、この物語の布絵が生まれました。 それは、わたしの中で、アイヌの心が再びいきいきとよみがえった瞬間でした。

【著者紹介】
●宇梶静江(うかじ・しずえ)
1933年北海道生まれ。幼少期を北海道浦河郡の姉茶村の和人も混在するアイヌ集落で過ごす。1956年札幌にある私立北斗学園中等科を卒業。卒業直後に上京、1959年に結婚。二児の母となる。
1966年から『詩人会議』同人となり詩を書く。1972年2月8日、『朝日新聞』の「ひととき」欄に「ウタリたちよ、手をつなごう」の投稿が掲載されて反響を呼び、首都圏在住のアイヌ結集の契機となり、翌年「東京ウタリ会」を設立。
1996年、アイヌ伝統刺繍の技法を基に、ユカラに語られてきたアイヌの叙事詩を、古布絵として表現するオリジナルな手法を確立。以後、古布絵作家としての活動を展開。米国、オーストラリア、ドイツ、ロシア等海外の先住民とも交流を重ねる中で、世界の先住民としてのアイヌへの思いを新たにする。
2011年、古布絵作家としての活動が評価され、吉川英治文化賞を受賞。東日本大震災を契機とした詩作品「大地よ」が評判となる。以後も先住民としてのアイヌを意識した活動を続け、今日に至る。
2020年、後藤新平賞受賞。著書に、『大地よ!――アイヌの母神、宇梶静江自伝』(2020年、藤原書店)、『セミ神さまのお告げ』(福音館書店、2008年)、『すべてを明日の糧として――今こそ、アイヌの知恵と勇気を』(清流出版、2011年)、詩集『ヤイコイタク ひとりごと』(宇梶静江詩集刊行会、2011年)などがある。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

*本書の初版は2006年9月、福音館書店から刊行されました。この度、藤原書店から再生するにあたり、「この絵本の『古布絵』のオリジナル」として、原画の全体像を28~29頁に新たに収録いたしました。(藤原書店 編集部)

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