愛してくれてありがとう

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  • 玉井義臣
  • B6変上製 264頁 カラー口絵8頁
    ISBN-13: 9784865782950
    刊行日: 2020/12

母の事故死と、妻由美のガン死が、「あしなが運動」の原点である。――玉井義臣

「結婚前に妻由美からガン告知を知らされ、25歳の差という“神のハードル”を超え結婚を決意した私。ふたりで死を見つめつつ愛を貪った5年余の生活。『由美は、私に愛と死のすべてを教えてくれた』」

【由美さんが遺した詩編から】
  ずっと先を見るのは
  たとえようもなくこわくて
  きょうを生きたことと
  あしたも生きるだろうということ
  それだけを考えて生きればいい
  と言いきかせる時がある
  ああ しんとしていたい
  しんとしていたい
  しんとしたなかに
  あなたとふたりで
  静かにしていたい
             (本書より)


目次


はじめに

プロローグ
 主治医からの突然の言葉
 育英会OB西本育夫医師のやさしさと厳しさ
 由美、生きて還っておくれ
 新しく生を受けた歓びの顔

第一章 由美、「神のハードル」を跳ぶ
 二五歳と五〇歳の「時のカベ」を越えて
 由美が開いてくれた「新しい目」
 せみしぐれのなかでの決心
 母代わりだった姉の死8

第二章 南禅寺、葉の色の秋色かげん
 南天の実、赤々とかわゆらし
 「愚直に生きる」
 残された時間って、どのくらいあるのだろう
 生きること 生きてゆくこと すばらしい
 告知後のつらい日々
 死後に見つかった遺書
 あなたとふたりで、静かにしていたい
 愛が見えたとき、生まれ変わる

第三章 あなたの魂を愛します
 絵ハガキに左手で書いた詩
 ありがとう、あなた
 「一日一生」
 めくるめく幸せに満ちた結婚生活
 まるで少年と少女のように

第四章 大晦日、ハワイの夜
 僕らの最大のエラー
 年末最後のハワイ旅行
 命にかかわることは徹頭徹尾ウソをつくと決意
 ナースコールを押せない恐怖
 「この三時間のために、私、生きているのよ」
 夫婦は一心同体
 人工呼吸器で声も失う

第五章 多くの愛に支えられて
 さよならの前のツマンナイ・コール
 「幸福を運ぶ鳥」の羽根
 災害・病気遺児救済への道
 猛暑の夏を乗りきる
 千羽鶴は「つどい」折り
 一九八八年をふり返る

第六章 神様、早く治して
 昭和から平成へ、時が流れる
 由美は小康、「あしなが運動」は危機
 食欲あれど糖尿病予備軍
 「心塾」生の師、緒方富雄先生ご逝去
 由美の辛さの万分の一を知る
 感謝! 術後順調に回復中

第七章 あなた、助けて!
 医師、看護婦、患者は対等であるべき
 久々の「絶好調」宣言
 愛してるよ、由美

エピローグ
 妻の四十九日忌を終えて
 人の「やさしさ」が身にしみる
 僕の一〇月、エンジン始動
 七回忌を迎えて

おわりに

玉井義臣・由美と「あしなが運動」関連年譜(一九三五―一九八九)

カバーそでより

自らの母を交通事故で喪って以来、交通遺児の進学を守る仕事に邁進してきた男が、1人の女性と出会う。
やがて、ふたりは互いを愛するようになるが、その年の差は25歳。男はその差を「神のハードル」と呼び、結婚を躊躇。
その後、女性は若くしてがんを発症する。男は女性のがん発症を受けて結婚を決意する。
つかの間、ふたりは、めくるめく幸福に満ちた日々を送るが、間もなく妻となった女性の闘病は新たな段階に至る。
妻の病床にあって、ふたりは死を見つめつつ、互いの愛を貫いたが、結婚4年目、妻はわずか29歳でこの世を去る。
「あしなが運動」という、世界でも類を見ない遺児育英運動の創始者、玉井義臣のもう1つの原点となった、亡妻由美との清冽かつ哀切な愛と闘病の日々が、今ここに明かされる。


【著者紹介】
●玉井義臣(たまい・よしおみ)
1935年、大阪府生まれ。大学卒業後、経済ジャーナリストとしてデビュー。母親の交通事故死から被害者の救済問題を提起し、日本初の「交通評論家」として活動開始。「桂小金治アフタヌーンショー」企画・出演をきっかけに、69年に財界重鎮・永野重雄氏と民間ボランティア団体「遺児を励ます会」等の協力を得て「財団法人 交通遺児育英会」を設立、専務理事に就任するも、94年、同育英会への官僚天下り人事に抗議する形で専務理事を辞任。その後、災害、病気、自死遺児など全ての遺児の支援のために新たに「あしなが育英会」を設立し、副会長に就任。98年、会長に就任。現在は支援の対象を国内に止めず、世界の極貧地アフリカのサブ・サハラ49カ国から優秀な遺児を毎年1国1人選抜し、日本と世界の有数の大学に留学させ、帰国後は国づくりに参加させて、ひいては世界の貧困削減につなげる「アフリカ遺児高等教育支援100年構想」に邁進している。
69年以降の玉井主導募金額1,100億円で高校・大学等に進学した遺児は11万余人に上る。2012年、遺児進学と東日本大震災での迅速な遺児支援活動、アフリカ遺児への教育支援100年構想に対し「世界ファンドレイジング大賞」。2015年、日本及び世界の遺児に教育的サポートを行ない、遺児を貧困の連鎖から解き放つ運動を展開し、人権の擁護に努めたことに対し「エレノア・ルーズベルト・ヴァルキル勲章」2018年、日本国内外を問わず、現において後藤新平のように文明のあり方そのものを思索し、それを新しく方向づける業績を挙げたことに対し「第12回後藤新平賞」を受賞している。その他受賞多数。

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