グローバル・ヒストリーに向けて

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  • 川勝平太 編
  • 四六上製 296頁
    ISBN-13: 9784894342729
    刊行日: 2002/2

海洋アジアと日本から世界史を問う!

『リオリエント』を機に、気鋭の論者たちがアジア交易圏からネットワーク経済論まで、新しい歴史像を大胆に提起する野心作!


目次

序 グローバル・ヒストリーに向けて
川勝平太

第Ⅰ部 グローバル・ヒストリーへの視座  フランク 『リオリエント』 をめぐって

〈問題提起〉
アジア間貿易論からグローバル・ヒストリーへ
杉原 薫
アジア地域連関構想とその問題群
浜下武志
「リオリエント」 から 「ディオリエント」 へ  地球・地域史への道
川勝平太


〈コメント〉
 
アジア経済史研究者からの3つの質問
本野英一
アジアの中で日本を捉える
籠谷直人
『リオリエント』 が提起するもの  訳者からのコメント
山下範久

〈諸 論〉
 
『リオリエント』 論争をもとめて
山下範久
「漂流する知識人」 フランク
中山智香子
産業革命後の 「リオリエント (Re-Orient)」
四方田雅史
戦後社会科学の批判に向けて  山田盛太郎・宇野弘蔵の東アジア像
武藤秀太郎
中国における 「海」 の発見  日中近代化の比較
銭国紅
トルコからの視点  「ホロン」 モデル
ボアチ・ウリケル
アフリカ史研究の 「リオリエント」
北川勝彦
中国におけるウォーラーステイン
三田剛史


第Ⅱ部 海洋アジア・太平洋世界からの考察  人・モノ・情報・ネットワーク

スコットランド・コネクション  インパクトとレスポンス
北 政巳
ネットワーク論と組織間関係論の射程
中村宗悦
海洋アジアの中の日本  木綿と砂糖を事例に
久米高史
綿製品・原綿からみた近代世界
辻智佐子
海洋アジアの地域間競争と世界市場  近代における日本・中国・インドの蚕糸業を中心に
金子晋右
近代アジア域内市場のなかの朝鮮
石川亮太
世界市場とタイ産・高級米の輸出  ジャスミン・ライスとガーデン・ライス
宮田敏之
北太平洋地域の毛皮交易と近代世界
高橋 周
西太平洋への跳躍
松島泰勝

〈総括に代えて〉
 
「アジア的価値」 と日本の工業化
角山 榮


編集後記
執筆者紹介

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