言語都市・パリ 1862-1945

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  • 和田博文 真銅正宏 竹松良明 宮内淳子 和田桂子
  • A5上製 368ページ
    ISBN-13: 9784894342781
    刊行日: 2002/3

パリの日本人、日本人のパリ

日本人はなぜパリに惹かれるのか?「自由/平等/博愛」、「芸術の都」などの日本人のパリへの憧憬と、永井荷風、大杉栄、藤田嗣治、金子光晴ら実際にパリを訪れた三一人のテキストとを対照し、パリという都市の底知れぬ吸引力の真実に迫る。[写真資料多数]




目次

プロローグ 日本人のパリ / パリの日本人

I 日本近代のパリ・イメージ

1 自由・平等・博愛
2 芸術の都
3 カフェ
4 ファッション
5 レヴュー

II 日本人のパリ体験

1 世紀末から20世紀へ 1862-1909

西園寺公望 ―― 政治を離れた風流貴公子
長田秋濤 ―― 都市の裏面案内
岩村 透 ―― 画学生の梁山泊
永井荷風 ―― 墓地とオペラの巡礼者
高村光太郎 ―― ロダンと根付

2 民衆運動と近代戦争 1910-1918

小牧近江 ―― 異国の青春
石井柏亭 ―― 画家が見た街景
与謝野寛・晶子 ―― パリ芸術家訪問記
島崎藤村 ―― エロランゼエの憂鬱
岸田國士 ―― 演劇への開眼
柳沢 健 ―― 外交官と詩人のはざまで

3 第一次世界大戦後の復興 1919-1924

岡田三郎 ―― 恋愛と放蕩の修羅場
木下杢太郎 ―― 医学と芸術の間で
大杉 栄 ―― アナーキストの見たパリ
獅子文六 ―― ユーモリストの劇場廻り
西條八十 ―― 人気作詞家の留学
芹沢光治良 ―― 異境の結核患者

4 「黄金の20年代」 から世界恐慌へ 1925-1932

藤田嗣治 ―― 乳白色のマチエールの独創
松尾邦之助 ―― 日仏交流の交差点
石黒敬七 ―― 旦那が見たマルシェ
武林無想庵 ―― 愚痴と生活と
竹内勝太郎 ―― 芸術の森に行き暮れて
森三千代 ―― 青春のパリ / 貧窮のパリ
岡本かの子 ―― 小説家への道を拓く
金子光晴 ―― 屋根裏部屋のヴァガボンド
林芙美子 ―― 貧乏旅行の楽しさ

5 「不安の時代」 から戦時下のパリ 1933-1945

深尾須磨子 ―― 女であることと異郷の生活
横光利一 ―― 回帰を促す街
高浜虚子 ―― 俳句とハイカイ
小松 清 ―― 行動的ヒューマニストの視線

〔附〕パリ関係・出版物年表 1862-1945

『言語都市・パリ』 関連地図
〈資料〉 『巴里新報』 第149号
あとがき
人名索引

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