物理・科学から考える環境問題――科学する市民になるために

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  • 白鳥紀一 編
  • 吉村和久・前田米藏・中山正敏・吉岡斉・井上有一
  • A5並製 272ページ
    ISBN-13: 9784894343825
    刊行日: 2004/3

理系に関心があるすべての読者へ

現代科学技術の引き起こした最大の事故といえる資源環境問題を具体的に考察することによって、現代の自然科学・技術の性格を知ると同時に、資源環境問題を解決しようとする時に基本的に必要なことを明らかにする。



目次

第1章 はじめに ―― 現代科学・技術の性格と資源環境問題
白鳥紀一

1 自然科学の基本的な前提
2 外から見える科学と科学者
3 分析的方法の限界

第2章 フロン・二酸化炭素による地球規模の環境問題
吉村和久

1 オゾン層破壊とフロン
2 地球温暖化の科学

第3章 環境放射能とはどんな問題か
前田米藏

1 不安定な原子核と放射能
2 放射線の作用
3 環境放射能
4 日常生活における被曝線量
5 将来の被曝線量

第4章 環境問題と物理学
中山正敏

1 物理学から環境問題を考える
2 環境問題から物理学を考える

第5章 公共利益の観点からみた原子力研究開発政策
―― 高速増殖炉サイクル技術を中心に ――
吉岡 斉

1 公共政策はどうあるべきか
2 日本における原子力政策決定の仕組み
3 日本の原子力研究開発体制の概要
4 世界の高速増殖炉サイクル技術の研究開発
5 日本の高速増殖炉サイクル技術の研究開発
6 「成功しそうにない技術」 になぜ固執するのか

第6章 民主的であることの 「正しさ」
―― 環境問題への市民的対応における科学の役割 ――
井上有一

1 はじめに ―― 総合化の産物としての環境政策
2 環境問題への市民的取り組みと科学の関係
3 市民とはだれか、 市民的関心とはなにか
4 京都議定書交渉過程における意思決定の問題
5 吉野川第10堰改築問題における科学の役割
6 おわりに ―― 正しさの本質と 「科学市民」 の存在の意味
付記 1~5

第7章 科学的方法の限界と科学者・技術者の位置について
白鳥紀一

1 パラダイム ―― 通常科学と科学革命
2 事故について
3 「リスクの科学」 と予防原則
4 トランス科学
5 市民である科学者・科学をする市民

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