まごころ――哲学者と随筆家の対話

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  • 鶴見俊輔+岡部伊都子
  • B6変上製 168ページ
    ISBN-13: 9784894344273
    刊行日: 2004/12

生きてゆく中で一番大切なこととは

病歴の中で思考を深めてきた岡部伊都子と、永遠の不良少年をめざす鶴見俊輔が、歴史と学問の本質を見ぬく眼を養うことの重要性を語る。




目次

第1章 “犀のごとく歩め”

「自分は学歴はなくて、 病歴がある」 (岡部)
「お釈迦さんが言った “犀のごとく歩め”」 (鶴見)
「『先生、 その問題、 自分で考えたんですか』 と問う小学一年生」 (鶴見)
「ラジオでは、 耳で聞いて、 わかる言葉に変えんならん」 (岡部)
「朝鮮人は長い間虐げられてるから、 動機がずっと続く」 (鶴見)
「七十万人の在日朝鮮人とどうつきあうか、 それが鍵だね」 (鶴見)
「桓武天皇のお母さんは百済の王族」 (岡部)
「個人の値打ちで勝負する」 (鶴見)
「自分の体の感じで平和憲法を支持するのは在日朝鮮人」 (鶴見)

第2章 ほんものの人間、 ほんとうの歴史

「『鉢の木』 を思い出す須田剋太画伯とのつきあい」 (鶴見)
「『人間にとって差別は一番いけない』 とまず言わはった須田さん」 (岡部)
「私に人生や学問のコツを教えてくれた “ランチの女王”」 (鶴見)
「日本の学問は落ちた。 明治以前の方がよかった」 (鶴見)
「学校でなく、 自己内対話で自分の見識を養え」 (鶴見)
「概念で考える美というものは、 私は遠い」 (岡部)
「“耳塚” にお連れした時に五体投地された高銀先生」 (岡部)
「長い帝国主義の方が、 同時に深い把握もしている」 (鶴見)

第3章 戦争・沖縄・ハンセン病

「私は戦争に加担した女です」 (岡部)
「婚約者を殺しにやって、 殺されたようなもの」 (岡部)
「それからなんべん、 婚約者が戦死した沖縄へ行ったか」 (岡部)
「敗ける時に敗ける側にいたい」 (鶴見)
「命令が下ったら自分は拒絶できたか、 という哲学的な問題」 (鶴見)

おわりに ―― 死を前にして

「きちんとした反戦運動は、 女から起こるしかない」 (鶴見)
「『若さからの解放』 は機嫌のええもんなんです」 (岡部)


〈後記〉 この半世紀
     哲学詩人の “ことば”
 鶴見俊輔
 岡部伊都子  

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