ハルビンの詩がきこえる

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  • 加藤淑子 著 加藤登紀子 編
  • A5変上製 264ページ
    ISBN-13: 9784894345300
    刊行日: 2006/8

戦時中のハルビンの美しき追憶を語り下ろす

「女たちの満洲」――作家・なかにし礼氏
満州の歴史とは、実は女たちの物語なのである。
満州建国を夢見たのは男たちであったが、その夢破れたのちのあとかたづけはすべて女たちがやった。その一つの証言をここに見る思いがする。加藤登紀子も私も、阿修羅のごとく戦った母によって守られ、日本に流れついた命なのだということをあらためて痛感する。
【写真多数】




目次

プロローグ

第1章 太陽は地平線を昇る

大地の夜明け
マリア・ニコラーエヴナの家
炊事場のロシア語レッスン
ハルビンでのお買い物
見知らぬ街での生活がはじまる
男の友情
お茶を飲む女たち
いつも音楽があった
ウォトカの飲み方
サモワール

第2章 チェリョームハの木陰で

サハロフの家
ロシア人のお祭り
ロシア語を習う
スンガリーで遊ぶ
ストラグスの家
ユシコフはマネキン屋
大和アパートへ
太陽島でのひと夏
父のハルビン訪問
スンガリーのダーチャで
トホール家の動物たち
ペチカ

第3章 戦火しのびよる街

再び京都へ
祖母ハナとの暮らし
祖母ハナの死
トホール家の結婚パーティー
イワノフの家へ
ピアノのレッスン
義弟の結婚、そして召集
新町の家で
夫は露語教育隊
ハルビンへの帰郷
家をつくる若いロシア人夫婦
登紀子の出産
奉天は臨戦態勢
昭和19年年末の空襲
夫はいよいよ戦地へ
ソ連参戦
ハルビン学院
ハルビンという街

第4章 今日を生きる野草の如く

終戦の日
トラックに乗って収容所へ
略奪がはじまる
北方からの避難民
将校オサッチ
人形づくり
秋林のお針子になる
星輝寮をでる
ミシンで開業
中国式の食べ物
ソ連軍の撤退
ハルビンに残る?
引き揚げを決心
出発の日 ―― 9日6日
フローシャの最後のごはん
地平線の向こうに

エピローグ
加藤登紀子
あとがき
加藤淑子
加藤淑子年譜
加藤淑子・加藤登紀子

図版出典一覧

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