科学から空想へ――よみがえるフーリエ

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  • 石井洋二郎
  • 四六上製 358ページ
    ISBN-13: 9784894346819
    刊行日: 2009/4
  • 空想的社会科学者フーリエ初の批評!

    狂気じみた“難解”な思想。信じるか、信じないか、二者択一を迫るテクスト。その情念と現代性を解き明かす、
    初のフーリエ論。

    目次

    序 章 「空想い」 した人々

    共産制のユートピア
    3人の 「空想的社会主義者」 たち
    理想主義者エンゲルス
    科学から空想へ

    第?部 フーリエの軌跡

    1 協同体と情念引力  ――『四運動の理論』 (1)

    閉ざされた言説
    文明という災厄
    空想的資本主義?
    エクリチュールの波動

    2 地球の生涯をめぐって  ――『四運動の理論』 (2)

    詩人フーリエ
    社会の一般的運命
    数字への偏執
    エロス化された地球

    3 呼びかけるテクスト  ――『四運動の理論』 (3)

    永久結婚の不幸
    男女関係の経済学
    自由競争と協同社会的競争
    混沌たる
    統一

    4 オーウェンとフーリエ  ――『家庭的農業的協同体概論』

    ニューラナーク綿紡績工場の実験
    フーリエの批判
    接触の試み
    オーウェンとの訣別

    5 フーリエの夢想都市  ――『産業的協同社会的新世界』

    ファランジュの概念
    正立した世界
    ファランステールの構造
    夢想都市と
    その挫折

    6 恋愛のポリティクス  ――『愛の新世界』 (1)

    奇書刊行までの経緯
    唯物愛と心情愛
    単婚・多婚・全婚
    感覚の饗宴

    7 美食学の誕生  ――『愛の新世界』 (2)

    「過剰」 としての食
    ブリヤ=サヴァランとフーリエ
    美食法 (ガストロノミー) から美食学 (ガストロゾフィー) へ
    持続する欲望


    第?部 フーリエの射程

    8 拡散する波動  ――フーリエを読む作家たち

    豊穣なる創意
    「システム」 への関心
    当惑と共感
    社会主義の覚醒
    浸透するフーリエ

    9 パサージュの思考  ――フーリエとベンヤミン

    パレ=ロワイヤルの衝撃
    パサージュの都市
    回廊という反転装置
    機械装置としてのファランステール

    10 変革への意志  ――フーリエとブルトン

    『シャルル・フーリエへのオード』
    新版 『黒いユーモア選集』
    発散と爆発
    フーリエを語るブルトン

    11 快楽の言語  ――フーリエとバルト

    言語の創設者たち
    無償のテクスト
    「フーリエ語」 を話すこと
    「発明家」 と 「作家」
    幸福の言説


    終 章 いま、 なぜフーリエか

    共生と連帯
    「反 (アンチ) 歴史」 の夢


    あとがき
    シャルル・フーリエ略年譜
    事項索引
    人名索引

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