娼婦〈新版〉 (下)

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  • アラン・コルバン
  • 杉村和子 監訳 内村瑠美子・国領苑子・門田眞知子・岩本篤子 訳
  • A5判並製 352ページ
    ISBN-13: 9784894347694
    刊行日: 2010/11

山田登世子氏評 「娼婦論の古典」

アナール派初の、そして世界初の社会史と呼べる売春の歴史学。
常識が人類の誕生以来変わらぬものと見なしている「世界最古の職業」と「性の欲望」が歴史の中で変容する様を、経済・社会・政治の近代化の歴史から鮮やかに描き出す大作。




目次

新版に寄せて(杉村和子)

第Ⅱ部 監禁から素行の監視へ(承前)

第3章 規制制度への批判

 公娼制度廃止論の高まりとその多様性 ―― 1876 ‐ 1884

 1 ジョセフィン・バトラーの十字軍と全ヨーロッパ売春廃止連盟の第一歩
 2 パリの極左派の風紀取締り警察に反対するキャンペーン
 3 フェミニズムおよび再燃した労働運動のなかの公娼制廃止論

 「資本家のハーレム」と「貧しい男たちの排水口」

 1 売春に関する社会主義者の言説
 2 「資本主義体制へ適応させる有力な補助手段」
   「資本主義体制下の恋人のタイプ」 / 売春婦を見る別の視点 / 快楽の権利と売春の消滅

 新しい計略 ―― 見え透いた意図とガラス張り監視方式

 1 性病学言説の花盛り
 2 科学的な性病予防と保健衛生警察

第Ⅲ部 新しい戦略の勝利

第1章 性病、誘拐、身体的退化 ―― 監視の必要

 二十世紀初頭の性病禍 ―― 保健衛生的・道徳的予防

 1 恐るべき脅威
 2 闘争の組織化
 3 執拗に行なわれる宣伝
 4 風紀取締り警察の救い主たる性病禍

 婦女売買 ―― 「我らの時代の最悪の災禍の一つ」

 1 神話の形成と最初の闘い
 2 問題の実態
 3 婦女売買と世論の動向及び国際問題化 (1902 ‐ 1910)
   新しい怪物 / 国際的な統一行動を組織する困難

 売春、狂気、身体的退化

 1 伝統的に問われていたこと
   売春婦に精神病患者は多いか/ヒステリー症の頻度
 2 「生れつきの売春婦」と生殖本能の錯乱

第2章 法制的無策と新規制主義の事実上の勝利

 状況の見直しと世論調査

 1 実を結ばなかった公娼制度廃止運動と政治的状況
 2 世論へのアピール

 変わらぬ法制的無策と「微々たる対策」

 実行された改革

 1 監視強化策としてのメゾン・ド・ランデヴーの認可
 2 性病患者の人間的取扱い

結 論


二十世紀 〔1914 ‐ 1978〕―― ベルトコンベアー式色恋と身体の新しい管理構造

 衛生主義の時代 (1914 ‐ 1960)

  戦時の繁栄期
  テーラー式合理主義売春と予防の淫売宿 ―― 1919 ‐ 1939
  ヴィシー政権 ―― 黙認から正式公認の娼家へ
  ヨーロッパの売春宿 (A・ヒットラー政権)
  フランスの解放と衛生主義の絶頂期
  監視の黄金時代 ―― 1946 ‐ 1960


 売春斡旋業に対する闘いのあいまいさ

  確実性と良識の時代 ―― 1960年代
  売春斡旋業の遠隔操作の飛躍的発展
  教会の占拠と 1975年の運動
  プロか、肉欲におぼれた女か


監訳者あとがき
原 注
参考文献

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