パナマ運河 百年の攻防――1904年建設から返還まで

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  • 山本厚子
  • 四六上製 344ページ
    ISBN-13: 9784894347847
    刊行日: 2011/2
  • パナマ運河をめぐり 世界は踊る!

    20世紀の世界史は、 交通の要衝パナマ運河を巡る列強の角逐に明け暮れた。 建設準備から米国の介入、 そしてパナマ国民悲願の返還に至るドラマを背景に、 第二次大戦中、 山本五十六の仇を取るため旧日本軍が密かに企てた巨大潜水空母による運河爆破作戦の謎に迫る。

    目次

    プロローグ

    第Ⅰ部 パナマ運河をめぐる諸列強

    第1章 太平洋と大西洋をつなぐ運河をどこに

    サムライ姿に驚くパナマ人たち
    地峡ルートはダリエンから
    スペインに替わってパナマ支配に乗り出す米国

    第2章 パナマ運河の建設

    フランスによる建設の失敗
    10年かけてアメリカが運河を完成する
    運河建設に参加した日本人、 青山士
    アルゼンチンの軍艦モレノ (日進)、 リヴァダビア (春日)
    ラテンアメリカで最初のメキシコ革命が勃発
    山本五十六がメキシコの油田地帯を視察

    第3章 大戦間期のパナマ運河

    ワシントン会議
    太平洋で利害が一致する英・米
    潜水艦隊で劣勢を補う
    ロンドン軍縮会議
    アジア大陸の混迷
    日・独・伊三国同盟が結ばれる

    第4章 1930年代、 緊迫するパナマ情勢

    小型潜水艇の正体は謎のまま
    スパイに間違われた日本人たち
    ルーズベルトの防衛政策とパナマの国情
    ヒトラーが南米大陸の制空権を獲得する
    アストリア号訪日に寄せた日米関係修復への期待
    運河閉鎖で緊迫する日米関係


    第Ⅱ部 パナマ運河爆破作戦への道

    第5章 真珠湾に配備された日本の潜水艦25隻

    解読されていた日本の暗号
    山本五十六連合艦隊司令長官の誕生
    国際諜報網によるスパイ作戦
    真珠湾に配備された日本の潜水艦25隻
    米国の西海岸を砲撃する
    ドイツはUボートで大西洋側から米国を攻撃

    第6章 山本五十六暗殺指令を出した米国大統領ルーズベルト

    ラテンアメリカ諸国は日本へ宣戦布告する
    深海で実現されたドイツと日本の物資交流ルート
    奇人参謀・黒島亀人と二人三脚
    ブーゲンビル島で山本長官は暗殺される
    「聖戦」 のために日本は潜水空母計画を復活


    第Ⅲ部 パナマ運河をめぐる日米の攻防

    第7章 パナマ運河爆破作戦

    パナマ全土はアメリカの基地となる
    急ピッチで建造された巨大潜水空母4隻
    潜水艦に搭載される攻撃機は 「晴嵐」 と名付けられる
    日吉に移った連合艦隊司令部
    石川県、 七尾湾で攻撃訓練を行なう

    第8章 作戦変更と巨大潜水空母の最期

    パナマへの出撃を待つ潜水艦隊
    ガトゥン閘門を死守する米国軍隊
    米国の収容所に監禁された日系人たち
    巨大潜水空母の目的地は南方に変更
    有泉龍之介司令官は船上で自決
    巨大潜水艦3隻は拿捕され横須賀港に

    エピローグ ――戦後のパナマ運河

    戦後のパナマ運河
    それぞれの戦後
    米国の関与はつづく
    第三閘門建設計画
    パナマ運河の未来と日本


    参考文献
    パナマ運河関連年表 (1501-2010)
    あとがき
    主要人名索引

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