- エリック・ミラン 著
- 山下範久 訳
- A5上製 328頁
ISBN-13: 9784894347885
刊行日: 2011/3
なぜヨーロッパに「資本主義」は誕生したか?
中世における中国、インド、北アフリカを比較の視野に収め、「ヨーロッパ中心主義」を周到にしりぞけつつ、「資本主義」発生の条件に迫る。
ウォーラーステイン、フランク等を批判的に乗り越える野心作。
目次
謝 辞
はじめに
第1章 ヨーロッパにおける商人資本主義の起源をめぐる諸見解
正統派マルクス主義
ブレナー主義 (ブレナー・アプローチ)
近代化論
世界システム分析
時間的前提
空間的前提
中世の都市国家間システム
暫定的結論
第2章 中国とヨーロッパの政治経済比較
宋代における中国の社会経済革命 (900―1280年頃)
中国とモンゴル
明朝とヨーロッパ ――分岐する径路
ヨーロッパの資本主義に対しての結論
第3章 南アジアとヨーロッパの政治経済比較
南アジア地域における交易と商品流通
南アジアにおける国家と国家構造
南アジアとヨーロッパにおけるエリートの戦略
危険な辺境のインパクト
結 論
第4章 西欧と北アフリカの政治経済比較
北アフリカとスーダン諸国 (紀元1200―1500年頃)
北アフリカの都市、 国家、 地中海における勢力均衡
結 論
第5章 結 論 ――中世西欧の都市国家はヨーロッパの奇跡だったのか
訳者あとがき
参考文献一覧
索 引