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いのちを刻む――鉛筆画の鬼才、木下晋自伝

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  • 著者:木下 晋 城島 徹=編著
  • A5上製 304頁・口絵16頁
    ISBN-13: 9784865782530
    刊行日: 2019/12

鉛筆での表現をひとつの芸術作品に結晶させ、鉛筆画の世界を切り拓いた画家、初の自伝!

人間存在の意味とは何か、私はなぜ生きるか。芸術とは何か。
ハンセン病元患者、瞽女、パーキンソン病を患う我が妻……
極限を超えた存在は、最も美しく、最も魂を打つ。
彼らを描くモノクロームの鉛筆画の徹底したリアリズムから溢れ出す、人間への愛。
極貧と放浪の少年時代から現在までを語り尽くす。



目次


 Ⅰ 1947年~
第1章 生い立ち
第2章 「天才画家の出現」
第3章 暗 闘

 Ⅱ 1981年~
第4章 ニューヨークの覚醒
第5章 「最後の瞽女」小林ハル
第6章 導かれた鉛筆画法
第7章 注連寺「合掌図」を描く
第8章 東大の教壇に
第9章 元ハンセン病患者、桜井哲夫
第10章 表現者たち

 Ⅲ 2011年~
第11章 祈 り
第12章 絵本への挑戦
第13章 芸術とはなにか

あとがき
木下 晋 年譜
人名索引


関連情報

カバーそでより
 もし私が富山の極貧家庭に育って身内の死に遭遇していなければ、人生はどうなっていただろうか。
 孤独とは無縁の、心安らかなサラリーマンとして生きていたかどうかは定かでないが、『重苦しい』『凄まじい』などと形容され、平和な家庭空間には決して飾られることのない、モノトーンの鉛筆画の絵描きなどには少なくともなっていなかっただろう。
 狂おしいほどに人への思慕に焦がれた私は、ただ生き抜くため、画家としての人生を選んだのである――。
(本文より)


【著者プロフィール】
木下 晋(きのした・すすむ)
1947年富山市生。国際的鉛筆画家。東京大学工学部建築学科講師、武蔵野美術大学客員教授、金沢美術工芸大学大学院教授などを歴任。17歳の時、自由美術協会展に最年少で入選。画家の麻生三郎、美術評論家の瀧口修造、本間正義らとの知遇を得る他、現代画廊の洲之内徹にも認められる。81年渡米。帰国後、鉛筆による新たな表現に取り組む。最後の瞽女と言われた小林ハル、谷崎潤一郎『痴人の愛』モデルの和嶋せい、元ハンセン病患者の詩人桜井哲夫などをモデルとする作品など。画文集『祈りの心』(求龍堂)『生の深い淵から――ペンシルワーク』(里文出版)、絵本『ハルばあちゃんの手』『はじめての旅』(福音館書店)『森のパンダ』(講談社)。

城島 徹(じょうじま・とおる)=編著
1956年東京生。ジャーナリスト。美術愛好家。81年毎日新聞社入社。社会部記者、アフリカ特派員、長野支局長、生活報道センター長、大阪本社編集局次長などを歴任。日本新聞協会NIE専門部会長。明治大学基礎マスコミ研究室主任研究員。目白大学と新渡戸文化短期大学で非常勤講師。著書『謝る力』『新聞活用最前線』(清水書院)『私たち、みんな同じ――記者が見た信州の国際理解教育』(一草舎出版、地方出版文化功労賞奨励賞受賞)等。

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