- エマニュエル・ル=ロワ=ラデュリ
- 樺山紘一他訳
- 四六並製 330ページ
ISBN-13: 9784894342651
刊行日: 2002/1
恰好のアナール派入門
アナール派第三世代を代表する著者による「新しい歴史学」の宣言の書。農村から、人口、風土、人間の身体と心性、死……といった、人間の歴史の万象を捉える。緻密で手堅い客観的な方法と、鋭く大胆な創見を結びつけ、従来の歴史学の通念に転換を迫る。
目次
アナール派がふくむ毒 樺山紘一
―― 新版 （1991年） にあたっての感懐 ――
動かざる歴史
数量化革命への道
―― 高等研究学院第6セクションの研究 ――
人口動態と社会
―― ワーテルローからコリトンへ ――
気候 人間のいない歴史
人間のいない歴史
雨と晴の歴史
社会史における事件と構造
―― シュアヌリの場合 ――
農村文明
近代技術と農村風俗
―― バルザック 『田舎医者』 をめぐって ――
新しい 「死」 の歴史
―― ショニュ、 ルブラン、 ヴォヴェル ――
危機と歴史家
訳者あとがき
〈藤原セレクション版特別解説〉
古い通史叙述と新しい歴史 黒田日出男
―― 日本史研究の保守性をめぐって ――
