阿部直哉
四六上製 280ページ
ISBN-13: 9784894348585
刊行日: 2012/05
世界的な資源争奪戦をいかに生き抜くか?
先物市場の聖地シカゴを体感した気鋭の経済ジャーナリスト
米国発の金融資本主義に綻びが見える中、投機マネーのターゲットは穀物、金、原油といったコモディティ市場に移っている。
いびつな価格形成と市場の乱高下が国民生活に影響を及ぼしている今、健全なマーケットへの改革の方途と、「先物思考」の真の意義を明かす野心作。
目次
用語集
はじめに
第I部 コモディティが「武器」に変貌した一九七〇年代
第一章 投機化が著しい現在のコモディティ市場
第二章 穀物から始まった米国先物市場
第三章 米ソ「穀物」戦争の勃発
第四章 金 ――世界に衝撃を与えたニクソン・ショック
第五章 OPECから原油価格の決定権を奪取した米国
第II部 コモディティが映し出す日本の近現代史
第六章 日本の近代史は米相場にあり
第七章 金・銀・銅 ――鉱山開発がもたらしたもの
第八章 『女工哀史』と製糸産業
第III部 コモディティにますます翻弄される時代
第九章 激化する「コモディティ」争奪戦
終 章 市場の変質を見抜く眼力
あとがき
参考・引用文献一覧
〈附〉コモディティ関係略年表(1969-2011)