- 上田篤 著
- 四六上製 280頁
ISBN-13: 9784894348592
刊行日: 2012/5
「サラリーマン国家」日本から「自立人間」の日本へ!
建築学の権威が震災後の日本人に贈る、「21世紀の日本構想」!
西郷隆盛の死により途絶した、ありうべき「もう一つの日本」への途を辿り直し、サムライ/百姓/縄文の“DNA”の先に、一匹狼の自立人間が割拠する、新しい日本像を見出す。著者渾身のメッセージ!
目次
まえがき 混迷の日本をかんがえる
1 だれが原発をつくったか? ――日本の官僚をかんがえる
2 明治維新は何だったのか? ――西郷隆盛と百姓が殺された
3 もう一つの「明治維新」 ――スイスにまなぼう
4 日本の国の原点 ――一万年の縄文社会にあり
むすび 「小国大輝」の日本 ――縄文にかえろう
あとがき
主な参考文献
関連情報
「西郷はいう。
人心の霊、太陽のごとく然り。ただ克伐怨欲、雲霧四塞せば、この霊いずくにか在る。ゆえにこころ意を誠にする工夫は、雲霧を掃うて白日を仰ぐより先なるはなし。
『われわれは太陽である。それをおおっている雲や霧をはらいのければ光り輝くのだ』。
ここにわたしは西郷の『小国大輝』の思想をみる。資源小国も、国土小国も、情報小国も、雲霧をはらえばみな技術大国、自然大国、文化大国になって光り輝くからだ。
その雲霧をはらうことを、わたしはいままで再三のべてきたように日本人が『その原点にかえることだ』とみる。いいかえると『日本人の古くからの歴史や文化を知ること』なのである。」
(本書より)
【著者紹介】
●上田 篤 (うえだ・あつし)
昭和5(1930)年大阪市生。元建設省技官,元京都大学工学部建築学科・同経済研究所各助教授,元京都大学人文科学研究所・大阪大学工学部環境工学科・京都精華大学美術学部建築学科各教授。建築学者・評論家。西郷義塾主宰。
主な著書に『日本人とすまい』(1974年,岩波書店,日本エッセイスト・クラブ賞),『くるまは弱者のもの』(79年,中央公論社,トヨタ自工創立記念論文最優秀賞),『鎮守の森』(84年,鹿島出版会,共著,環境優良賞),『流民の都市とすまい』(85年,駸々堂,毎日出版文化賞),『海辺の聖地』(93年,新潮社,大阪文化賞)など。
主な建築作品に『大阪万国博お祭り広場』(70年,日本万国博覧会協会,建築学会賞),『橋の博物館』(88年,倉敷市,朝日デザイン年賞)など。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです