公共論の再構築――時間/空間/主体

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  • 中谷真憲・東郷和彦 編 【執筆者】井口正彦/河原地英武/沈政郁/焦従勉/岑智偉/パトリック・ストレフォード/高原秀介/滝田豪/東郷和彦/中岡大記/中谷真憲/東野裕人/森哲郎/スティーブン・B・ヤング

  • A5上製 344ページ
    ISBN-13:9784865782547
    刊行日: 2020/02

「公共」とは何か!?
「公」・「私」の二極ではなく、両者をつなぐ「公共」の可能性。

環境問題や持続可能性、グローバリズムと地域性、経済格差や貧困等の諸問題が渦巻く今、政治・経済の場で、「公共」をどう考えるのか。
空間軸・時間軸・主体軸の三つの観点から「公共」という問題を分析し、企業、日常生活、政治等において、未来を意識した真の「公共性」を問う。

【カバーソデ紹介】
近代社会を構成する大きな要因として、「公」と「私」のふたつの領域がある。「公」と「私」の峻別をあくまで追求していくなら、そこには「公」の「私」に対する支配、「私」の「公」への抵抗といった二極対立の果てしない相克が続く。
しかし実際の社会は、一見「公」と「私」が分離される中で、実は両者が通底する部分が重要な役割を果たし、この第三の領域を「公共」領域と考えそこに秘められた可能性を追求することによって、近代以降の社会の分析は多様で芳醇な示唆をえることが可能になるのではないか。本書で私たちが追求しようとしたのは、この「公」と「私」の「間」にある第三の領域としての「公共」領域である。
「経済人」に改めて焦点を当て、その観点から公共性を問い直すことは、歴史的にも空間的にも、分析の対象を豊かにし、「公共性」の意味を問い直す契機を我々に与えてくれる。
(本文「序章」より)



目次


序 章 公共論はなぜ輝いているのか(東郷和彦)

 第Ⅰ部 公共分析の意味を問う――思想と歴史の狭間から
第1章 「市民社会と経済人」(中谷真憲)
第2章 東洋的資本主義の可能性について(沈政郁)
第3章 中国的公共領域としての「包=第三領域」(岑智偉)
第4章 ロシアにおける公共と経済(河原地英武)
〈コラム〉「世界・経済」と「経済・世界」(森 哲郎)

 第Ⅱ部 公共の現場から――日本・中国・アメリカで何が起きているのか
第5章 戦後の日本の発展と「国土と所有」問題(東郷和彦)
第6章 プラザ合意と土地バブル(東野裕人)
第7章 中国における市民社会(滝田 豪)
第8章 国際主義とアメリカ第一主義との相克(高原秀介)
〈コラム〉国家と発展(パトリック・ストレフォード)

 第Ⅲ部 越境する公共――国際機関とグローバル協力の現場から
第9章 持続可能性をめぐるグローバル・ガバナンス(井口正彦)
第10章 モラル・キャピタリズムの追求(スティーブン・B・ヤング)
第11章 ヨーロッパの市民社会と変貌するEU(中谷真憲)
第12章 機能的アプローチから考えるグローバルな公共性(中岡大記)
〈コラム〉気候変動についてカリフォルニア州と中国の環境協力(焦従勉)

終 章 日常の公共性へ(中谷真憲)




関連情報

【プロフィール】
●中谷真憲(なかたに・まさのり)
1969年長崎県生。京都大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得満期退学。京都産業大学法学部教授、NPO法人グローカル人材開発センター専務理事・事務局長。市民社会論、公共政策、フランス政治史、政治社会学。共編著に『覇権以後の世界秩序』(ミネルヴァ書房)、『市民社会と市場のはざま――公共理念の再生に向けて』(晃洋書房)、『日本発の「世界」思想』(藤原書店)等。

東郷和彦(とうごう・かずひこ)
1945年長野県生。東京大学教養学部卒業、外務省に入省。2002年退官。2009年ライデン大学人文博士。2010年より、京都産業大学教授・世界問題研究所長。国際政治論。2011年より静岡県対外関係補佐官。著書に『北方領土交渉秘録』(新潮文庫)、『返還交渉』(PHP新書)、共編著に『日本発の「世界」思想』(藤原書店)等。

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