『女の世界』――大正という時代

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  • 尾形明子 著
  • A5変上製 312頁・カラー口絵8頁
    ISBN-13: 9784865783926
    刊行日: 2023/9

100年前、こんな面白い雑誌があった!
アナーキーで猥雑、自由奔放、変幻自在… 『女の世界』を初紹介!

『女の世界』は、「男も読む女性雑誌」として創刊。国家主義・社会主義、芸妓から華族夫人、作家・実業家も登場、ゴシップ、スキャンダルから女性の権利、政治まで、清濁併せ呑む自由が溢れていた。
【特別附録】「大正婦人録」


目次

はじめに
Ⅰ 『女の世界』 清濁併せ呑む猥雑な魅力
 一 ゴシップから評論まで
 二 「新しい女」たち
 三 番附と点取表
 四 実業之世界社とは
 五 心中、駆け落ち
 六 女性作家たち
 七 女性記者、社会主義者
 八 終焉へ

Ⅱ さまざまな大正女性雑誌
 一 女性雑誌概観――武器は書くことだけだった
 二 『番紅花』――帝国劇場の楽屋で生まれた雑誌
 三 『ビアトリス』――第二の『青鞜』を探して
 四 前期『女人藝術』――長谷川時雨と岡田八千代、二人だけの文芸誌
 五 『女性改造』――「新しい男」による女性誌の行方

あとがき
女性雑誌一覧(1885-1931)
関連年表(1911-1926)

〈特別収録〉大正婦人録
人名索引

関連情報

1915(大正4)年から21年まで6年間、大正まっただ中に発行された、ユニークな女性雑誌があった。
『女の世界』と名付けられたその雑誌は、天下国家を論じる総合雑誌でも、女性の啓蒙を意図した教養雑誌でもない。「男でも読む」「毛色の変った」女性誌として出発し、それを最後まで貫いた。

編集方針は自由奔放、何物にもとらわれないアナーキーなゴッタ煮。高度成長期の一時期の週刊誌のような猥雑さ、と思えば、真正面から教育、文化、文学と向かい合って徹底的に論ずる。

肩ひじ張らない自由な姿勢で、社会的問題ばかりか、政治、経済、思想、文化、文学に向き合いながら大衆性を獲得していた。堺利彦の「新聞三面記事評論」、松崎天民の探訪記、島村抱月と松井須磨子の恋愛、岩野泡鳴と清子の離婚問題。大杉栄、神近市子、伊藤野枝の三人の手記の独占掲載など、歴史的記録といえる。(本文より)


著者紹介

●尾形明子(おがた・あきこ)
東京に生れる。早稲田大学大学院博士課程修了。近代日本文学、特に自然主義文学と女性文学を専門とし、長谷川時雨主宰「女人芸術」「輝ク」を発掘・研究した。東京女学館大学教授を経て、現在、文芸・評論活動。
おもな著書に『女人芸術の世界――長谷川時雨とその周辺』(1980)『「輝ク」の時代――長谷川時雨とその周辺』(1993、以上ドメス出版)『田山花袋というカオス』(1999、沖積社)『自らを欺かず――泡鳴と清子の愛』(2001、筑摩書房)『華やかな孤独――作家・林芙美子』(2012、藤原書店)『評伝 宇野千代』(2014、新典社)他。編著に『長谷川時雨作品集』(2009、藤原書店)他。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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