ノートル・ダムの残照――哲学者、森有正の思索から

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  • 大森恵子 著
  • 四六上製 336頁・口絵4頁
    ISBN-13: 9784865784077
    刊行日: 2023/11

森有正の思索を辿りながら、自身の生きる意味を問う

哲学者・森有正(1911-76)がノートル・ダム寺院を形容した「形を突き抜けた精神の美しさ」に戦慄するほどの衝撃を覚え、ある女性の旅と追憶に託して、森有正の思索を辿りながら、自身の生きる意味を問う、半世紀に亘る物語。


目次

本書を推す 加藤丈夫

序 章 遙かなノートル・ダム  2021年(令和3年)春
第一章 沈丁花の香り  1973年(昭和48年)春
第二章 セーヌのほとりに  1973年(昭和48年)秋
第三章 フォンテーヌブローの雨  1974年(昭和49年)早春
第四章 マロニエの花  1974年(昭和49年)春
第五章 鈴蘭の夢  1975年(昭和50年)春
第六章 ブルターニュの霧  1975年(昭和50年)初夏
第七章 バビロンの流れのほとりにて  1977年(昭和52年)秋
第八章 プラタナスの枯葉  1978年(昭和53年)晩秋
第九章 モンパルナスの灯  1983年(昭和58年)冬
第十章 ストラスブールの空  2016年(平成28年)夏
第十一章 ノートル・ダムの鐘楼  2021年(令和3年)晩秋

あとがき/引用・参考文献/森有正 略歴/森有正 著作一覧

関連情報

本書を推す――加藤丈夫(前国立公文書館館長)

 森有正も新渡戸稲造も長い海外生活を通じてキリスト者としての眼で日本と世界を見つめ、その中で、「愛と悲しみ、その葛藤と調和」を考え続けていたのだが、それこそが大森さんが生涯をかけて探求するテーマであったに違いない。
 「偉大な哲学者の思索への挑戦」と言われると、難しくて尻込みしてしまいそうだが、本書は、一人の女性の旅を通じて森有正の豊かな人間性が分かりやすく活き活きと描かれている。
 必読をお薦めしたい好著である。

著者紹介

●大森恵子(おおもり・けいこ)
東京都出身。日本女子大学文学部英文学科卒業後、同大学院文学研究科英文学専攻博士課程前期修了。日本女子大学附属中学校・附属高等学校非常勤講師、法政大学エクステンション・カレッジ講師、東京国際大学非常勤講師等を経て、現在、神奈川大学公開講座講師。
著書に『Honeysuckleの追憶』、『英詩のこころを旅して――今、Innisfreeに誘われて』(青娥書房、2000年)、『愛と叡智――イェイツの世界』(思潮社、2004年)、『高校生が読んでいる『武士道』』(角川oneテーマ21、2012年)、『加藤剛さんとノーベル賞詩人イェイツ』(鳥影社、2020年)。『春の夢――心に響くシューベルト歌曲の天の調べに耳をすませて』(CD)の構成、翻訳、解説等(ビクターエンターテインメント、2000年)。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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