バルザックを読む 2 評論篇

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  • 鹿島茂・山田登代子 編
  • 四六並製 264ページ
    ISBN-13: 9784894342873
    刊行日: 2002/05
  • 定価: 2,160円

19世紀小説が21世紀に甦る!

青木雄二、池内紀、植島啓司、高村薫、中沢新一、中野翠、福田和也、町田康、松浦寿輝、山口昌男といった気鋭の現代作家が、バルザックから受けた“衝撃”とその現代性を語る対談篇。

50名の多彩な執筆陣が、多様で壮大なスケールをもつ「人間喜劇」の宇宙全体を余すところなく論じる評論篇。




目次

プロローグ  『人間喜劇』 を使いこなす
鹿島 茂

I バルザックがおもしろい

固定したバルザック像を打ち砕く
五木寛之
超人的なバルザック
村上 龍
遅れて来たバルザック読みの弁
飯島耕一
最高の肖像画家、 バルザック
野崎 歓
バルザックの魅力
長谷川宏
今日の社会を彷彿させる
大矢タカヤス
逸品のコレクター小説 『従兄ポンス』
柏木隆雄
逆転した 「苦さ」
福田和也
墓地のむこうのバルザック
樺山紘一
『人間喜劇』 の名脇役たち
吉田典子
ある文学教育
山田 稔
苦肉の水増し作戦
宮下志朗
極悪人の魅力
吉村和明
19世紀のラブレー、 バルザック
荻野アンナ
2人のビロトー
井出孫六
バルザックとブルトンの意外な関係?
塚原 史
バルザック 『あら皮』 の射程
小倉孝誠
地上げの顛末
阿部良雄
バルザック遍歴
木田 元
不倫の恋
佐野栄一
利己主義者の描き分けの面白さ
宮島 喬
リュシアンの不思議
青木真紀子
『人間喜劇』 の近代性
喜安 朗
バルザックの 「つまらなさ」 ?
石井洋二郎
バルザックの恋文
宇佐美斉
バルザックと金勘定
早水洋太郎
バルザックという快楽
平岡篤頼
ヴォートランはバルザックだ
清水 徹
『人間喜劇』 における女の性
大矢タカヤス
『あら皮』 のアルベルチーヌ
鈴村和成
出版業界小説を読んで
粕谷一希
『人間喜劇』 の四季
山田登世子
「あら皮」 の謎
霧生和夫
バルザックを 「猛読」 した頃
沓掛良彦
長篇と短篇の間
黒井千次
「グローバル」 に読んでみよう
工藤庸子
ジャーナリズムの “現在” がみえる書
井家上隆幸
『十三人組物語』、 終わりは始まり
西川祐子
「化学革命」 とバルザック
芳川泰久
フランスにおける生誕200年行事
V・ドゥニ 石井洋二郎訳

II バルザックとわたし

『人間喜劇』 との出会い
飯島耕一
現代小説の誘惑
佐藤亜紀
バルザックと賭け
植島啓司
バルザック論が書けない理由
西川長夫
悪党ヴォートランのこと
長谷川宏
いまバルザックを読む意味
J・ミュルダール

III ジョルジュ・サンドとバルザック

ジョルジュ・サンドとバルザック
持田明子
往復書簡 サンド ― バルザック  (1831年8月~1844年11月)
持田明子編・訳=解題
バルザック 『人間喜劇』 への序文  (1853年)
ジョルジュ・サンド 持田明子訳
―― 同時代人から、 未来のバルザック読者へ ――
 

エピローグ  バルザックはいろいろ 「足りない」
山田登世子

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