「場所」の詩学――環境文学とは何か

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  • 生田省悟・村上清敏・結城正美編
  • 高銀/G・スナイダー/森崎和江/加藤幸子/内山節
  • 四六上製 304ページ
    ISBN-13: 9784894346192
    刊行日: 2008/3

特定の“場所”においてこそ自然―人間の関係がある!

“環境文学”とは、それぞれの“場所”ごとに固有の自然を感情のゆらめきとともに語る/想像するまなざしから始まる、自然―人間の新しい関係――未来へ向けた、環境への視座。




目次

はじめに (生田省悟)

一 水平線のあちらへ

日本の伝統的な自然観について  ――基層的な精神と現代の課題
内山 節
〈庶民の文化〉 とエコロジカル・アイデンティティ
結城正美
築地正子の短歌  ――個の自然・孤の自然
河野千絵
向かい風と返し風  ――在日歌人李正子の 「風」 を読む
小谷一明
宮崎駿と高畑勲アニメにおける環境と近代化
ウルズラ・K・ハイザ
(塚田幸光=訳)


二 韓国のまなざし

ささやかな省察
高 銀
金芝河の詩の世界とエコロジー的想像力
洪容憙
恩寵としての自然
金日究 (浅井千晶=訳)
――『水の子』 『沈清伝』 『バリ王女』 のエコロジカルな比較研究
 
木と鳥のハーモニー 
禹燦濟 (林直生=訳)
――李清俊のフィクションにおけるエコロジカルな想像力
 

〈コラム〉 環境文学は日韓院生の架け橋となったか?
 
 
康連? 李康仙 李暎顯 中村優子 森田系太郎 山本洋平


三 ゲーリー・スナイダーからの/へのまなざし

場所の詩学
ゲーリー・スナイダー (山里勝己=訳)
場所をめぐる対話
ゲーリー・スナイダー (山里勝己=訳)
ゲーリー・スナイダーと東アジア
山里勝己
――惑星の未来を幻視するために
 
韓国におけるゲーリー・スナイダー研究
金原中 (高橋綾子・村上清敏=訳)
ゲーリー・スナイダーとエネルギーの文学
蔡振興 (高橋綾子=訳)
瞑想の境地、 野生の叡智
李相華
  ―― ゲーリー・スナイダー 『野生の実践』 と 『惑星の未来を想像する者たちへ』 を読む ――
「古き道」 をしめす指先に
管 啓次郎
『亀の島』 の翻訳前後
加藤幸子


四 明日へのまなざし

〈エコ〉 が語りかけること
生田省悟
エコロジー運動の未来のために
李崇源 (鶴園裕=訳)
文学 / 環境研究のための東アジア・ネットワークに向けて
申文秀 (村上清敏=訳)
国際的連携を求めて
野田研一


あとがき (結城正美)
索 引

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