ISBN-13: 9784938661960
刊行日: 1994/7
感性の歴史学の新領野
ミシュレ、コルバンに続き感性の歴史学に挑む気鋭の著者が、厖大なテクストを渉猟し、流転する涙のレトリックと、そのコミュニケーションの論理を活写する。近代的感性の誕生を、こころとからだの間としての涙の歴史から描く、コルバン、ペロー絶賛の書。
目次
日本語版への序文
序 論
第I部 涙への嗜好、 感情の交換
第1章 読書で流す涙
第2章 涙の交換とその規則
第3章 感動の良い慣用
第4章 劇場での涙
第5章 大革命下に涙を流す (1789-1794年)
第II部 恥じらいから乾きまで
第1章 新しい感受性のために
第2章 苦しみのひそやかな魅力
第3章 風俗研究
第III部 嗚咽の発作、 感情の危機
第1章 感情の病
第2章 不安をそそる異常さ
第3章 大衆小説に見る涙
第4章 感動の社会的・政治的規範
第5章 メロドラムの不運
結 論
原 註
訳者あとがき
書 誌
索 引