中村桂子コレクション いのち愛づる生命誌(全8巻) 第3巻 かわる――生命誌からみた人間社会[第6回配本]

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  • 中村桂子
  • [解説]鷲田清一
  • 四六変上製 312ページ・口絵2ページ
    ISBN-13:9784865782806
    刊行日: 2020/9

「人間は生きもので、自然の一部です」

「生命誌(バイオヒストリー)」を創出した著者は、人間は機械ではなく「生きもの」というあたり前のことが今忘れられている、という。東日本大震災、そして今新型コロナウイルスが流行。あたり前のことを基本にする社会に向かって。
[解説]鷲田清一
[月報]稲本正/大原謙一郎/鶴岡真弓/土井善晴

◎「人間は生きものであり、自然の一部である」
◎あたりまえのことですが、現在の社会がこれをあたりまえとしているかと考えるとそうなっていないので、考え続け、語り続けずにはいられません。
◎「人間は生きものである」ということは、生まれてから死ぬまでのひととき、ひとときを思いきり生き、そこに意味を見出していくということです。その全体が私なのであって、それぞれのときにそのときでなければできないこと、そのときだからこそ大切なことがあるという視点で社会をつくり、一人ひとりの生活を支えるものにしたいと強く思うのです。
◎ここには、科学者、技術者も含めてあらゆる専門家が生活者であり、人間は自然の一部として存在する。そんな願いをこめています。
(本文より)

目次


はじめに

Ⅰ 生命を基本に置く社会へ
 1 生命を基本に置く社会へ
 2 「いのち」を基盤とする社会
 3 生命論的世界観の構築

Ⅱ ライフステージ社会の提唱――生命誌の視点から
 1 機械論的世界観からの脱却――自然を生かし、人間を直視する
 2 生命の本質に基づく社会――プロセス重視型にして、科学技術の貢献を
 3 ライフステージ医療を考える――生命誌の視点から
 4 一人ひとりの人間の一生を考える「ライフステージ」

Ⅲ 農の力
 1 「火と機械」から「水と生命」へ
 2 いのちを見つめれば先は見える
 3 教育の原点としての農業を

Ⅳ 東日本大震災から考える
 1 時の移ろいの中で――“よりよく生きる”ために
 2 生きものたちからの提言――ふぞろいをよしとする社会へ
 3 今と未来へのまなざし――日常もいのちも大切にするために

Ⅴ 科学と感性
 1 科学とは「問い」を立てること
 2 科学と感性
 3 ライフ・サイエンスを考える
 4 三八億年を流れるいのちの音
 5 科学と社会の間――言葉が生むズレ
 6 人はなぜ生き続けるのか
 7 熊楠に学ぶ重ね描き――事と曼陀羅

初出一覧
あとがき
〈解説〉いのちを愛おしむ、いのちに学ぶ(鷲田清一)

【著者紹介】
●中村桂子(なかむら・けいこ)
1936年東京生まれ。JT生命誌研究館名誉館長。理学博士。東京大学大学院生物化学科修了、江上不二夫(生化学)、渡辺格(分子生物学)らに学ぶ。国立予防衛生研究所をへて、1971年三菱化成生命科学研究所に入り(のち人間・自然研究部長)、日本における「生命科学」創出に関わる。しだいに、生物を分子の機械ととらえ、その構造と機能の解明に終始することになった生命科学に疑問をもち、ゲノムを基本に生きものの歴史と関係を読み解く新しい知「生命誌」を創出。その構想を1993年、「JT生命誌研究館」として実現、副館長(~2002年3月)、館長(~2020年3月)を務める。早稲田大学人間科学部教授、大阪大学連携大学院教授などを歴任。
著書に『生命誌の扉をひらく』(哲学書房)『「生きている」を考える』(NTT出版)『ゲノムが語る生命』(集英社)『「生きもの」感覚で生きる』『生命誌とは何か』(講談社)『生命科学者ノート』『科学技術時代の子どもたち』(岩波書店)『自己創出する生命』(ちくま学芸文庫)『絵巻とマンダラで解く生命誌』『小さき生きものたちの国で』『生命の灯となる49冊の本』(青土社)『いのち愛づる生命誌』(藤原書店)他多数。

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