対欧米外交の追憶 1962-1997 上

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  • 有馬龍夫 著
  • 竹中治堅 編
  • 四六上製 392頁
    ISBN-13: 9784865780031
    刊行日: 2015/2

戦後日本外交の現場からのスリリングな証言

戦後日本の主要な対欧米外交の現場に携わった、外務省きっての知性派外交官のオーラルヒストリー。ハーバード大学での研究の道から、外交の現場に転身した異能の外交官が、優れた記憶力と透徹した認識に基づき外交現場のスリリングなディテールを初めて語る。

●上巻主要トピック
――日韓国交正常化、沖縄返還、第一次石油危機、日米経済摩擦 ほか


目次

編者はしがき

第1章 ハーバード大学から外務省へ 1962-65
第2章 日韓国交正常化と英国大使館時代 1965-69
第3章 沖縄返還をめぐって 1970-72
第4章 佐藤栄作前首相の訪米と第一次石油危機 1972-74
第5章 木村外務大臣の秘書官として 1974
第6章 宮澤外務大臣の下で 1974-76
第7章 カーター、レーガンのアメリカ 1977-81

(以下下巻)
第8章 アジア局からサンフランシスコ総領事へ 1981-87
第9章 FSX問題と日米構造協議 1988-90
第10章 湾岸危機対応とPKO協力法案の成立 1990-92
第11章 オランダ大使時代 1992-94
第12章 ドイツ大使時代 1994-97

おわりに
編者解説  竹中治堅
本書関連年表

関連情報

本書は有馬氏が1962年6月にアメリカ局北米課で勤務を始めてから、1997年12月に駐独大使を退官するまでの、外交官として、日本の外交政策の立案に携わった経験について振り返るものである。
本書で有馬氏は、第一次石油危機対応、FSX問題、日米構造協議、国連平和維持活動協力法策定など、自身が携わった政策について説明しており、貴重な証言となっている。と同時に、研究者としての教育を受けたためか自身がおかれた重要な局面について冷静かつ客観的な観点から語っている。有馬氏は外務省でも有数の知米派であり、特に戦後日米関係の展開についての氏の観察は興味深いものとなっている。
(「編者はしがき」より)

著者紹介

●有馬龍夫(ありま・たつお)
1933年北海道・札幌生まれ。1951年より渡米しハーバード大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。ハーバード大学講師を経て、1962年より外務省入省。外務参事官、官房審議官、サンフランシスコ総領事等を経て北米局長。オランダ大使、ドイツ大使を経て退官、1998~2008年日本政府代表を務める。現在、財団法人中東調査会理事長。著書に、The Failure of Freedom: A Portrait of Modern Japanese Intellectuals (Harvard University Press, 1969), The Inner Landscape of Japanese Culture (A Booklet, Hoover Institution, Stanford University Press, 1988) 他。

【編者】
●竹中治堅(たけなか・はるかた)
1971年東京都生まれ。1993年東京大学法学部法卒、大蔵省(現財務省)入省。1998年スタンフォード大学政治学部博士課程修了。1999年政策研究大学院大助教授、2007年同准教授を経て現在、同教授。主な著書に『参議院とは何か 1947~2010』(中央公論新社、2010年。大佛次郎論壇賞受賞)、編著(オーラルヒストリー)『民主党を見つめ直す――元官房長官・藤村修回想録』(毎日新聞社、2014年)など。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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