医師が診た核の傷――現場から告発する原爆と原発

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  • 広岩 近広
  • 四六並製 320ページ
    ISBN-13: 9784865781885
    刊行日: 2018/08

絶対に、「核と人類は共存できない! 23人の医師が実名で渾身の告発!

◎1945年広島・長崎――原爆症という人類未知の症状に直面し、時には占領軍に活動を阻まれ、自らも同様の症状に苦しみながらも、医師たちはその特徴と治療、非人道性を一つ一つ現場で証明し、裏付けた。多重がん、遺伝子への損傷を立証した。
◎原発事故による核被害は、チェルノブイリの小児甲状腺がん多発で問題化し、福島の現場でも健康問題が懸念され、医師たちを活動に駆り立てている。
◎原爆、原発の核被害者を医師が診た、総合的な記録。

目次


序 章 隠された惨劇

原爆編
第一章 息をのんだ人間の末期
  ――外傷がないのに吐血、脱毛、そして悶死――

第二章 染色体異常が生む多重がん
  ――すべての臓器に起こるがん――

第三章 不安に苛まれ続ける生涯
  ――被爆者への無理解・誤解・差別――

原発編
第四章 多発する子どもたちの甲状腺がん
  ――チェルノブイリからフクシマへ――

第五章 福島が学ぶチェルノブイリ
  ――子どもたちを守るために――

第六章 老朽原発が生み出す労働者被曝

 あとがき
 主な引用・参考文献

関連情報

本書は、血液や甲状腺の専門医をはじめ、臨床経験の豊富な内科医や精神科医などが「核の傷」について報告している。原爆と原発による「核被害者」を医師が診た記録として、これだけ総合的に捉えた単行本は類がなく、貴重な資料でもある。
【衝撃の内容】
福島で十五歳のときに原発事故に遭遇し、二十歳で甲状腺がんの手術を受けた患者の病理組織が、チェルノブイリの小児に見られた放射性ヨウ素による傷害と同じだった。東京電力福島第一原発から放出された放射性ヨウ素が原因とみられる甲状腺がんであることの例証になるだろう。
【驚愕の内容】
外務省は「放射線が人体に与える影響」について委託研究を行ったが、研究者によれば提出した報告書から、次の文言を削除したという。〈核兵器は非人道的なものと言わざるをえず、今後決して二度と使用されないこと、新たに作られないこと、さらに究極的には廃絶されるべきこと、を本研究の結論とする〉。核兵器禁止条約に署名しない、被爆の国の姿勢は改めて問われよう。
(いずれも本書から)

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