中国の何が問題か?――ハーバードの眼でみると

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  • ジェニファー・ルドルフ+マイケル・ソーニ編 朝倉和子訳
  • A5並製 336頁
    ISBN-13: 9784865782967
    刊行日: 2021/2

“近すぎる隣国”日本からは見えない中国の実像。

米中関係の行方から目が離せない今、ハーバード大学の一流研究者らが、政治、国際関係、経済、環境、社会、歴史と文化という多様な視角から、「世界の中の中国」を見据える。最先端の中国研究からの36の問いかけ。
●米大統領選を受けた緊急寄稿収録

目次

 日本語版への序文   マイケル・ソーニ
 序   マイケル・ソーニ

●政治
 Q.1 中国共産党体制に正統性はあるか?   エリザベス・J・ペリー
 Q.2 腐敗との戦いは党を救えるか?   ジョゼフ・フュースミス
 Q.3 毛沢東はまだ意味があるのか?   ロデリック・マクファーカー
 Q.4 中国における民族的緊張の源は何か?   マーク・エリオット
 Q.5 中国の世論について何を知るべきか?   雷雅雯
 Q.6 中国指導層にとって長寿は何を意味するか?   アルナブ・ゴーシュ
 Q.7 中国共産党は歴代皇帝に学べるか?   王裕華

●国際関係
 Q.8 中国はアジアのリーダーになるか?   オッド・アルネ・ウェスタッド
 Q.9 中国軍はどのくらい強いか?   アンドリュー・S・エリクソン
 Q.10 中国の台頭はアメリカにとって何を意味するか?   ロバート・S・ロス
 Q.11 中国例外論は中国の外交利益を損ねるか?   アラステア・イアン・ジョンストン
 Q.12 台湾は(いつ)大陸と再統一するか?   スティーヴン・M・ゴールドスタイン
 Q.13 中国と日本は果たしてうまくやっていけるのか?   エズラ・F・ヴォーゲル

●経済
 Q.14 中国の高度成長はつづくか?   リチャード・N・クーパー
 Q.15 中国経済はハードランディングに向かうのか?   ドワイト・H・パーキンズ
 Q.16 都市化は中国経済を救うか、それとも滅ぼすか?   メグ・リトミア
 Q.17 中国は貿易についての約束を守っているか?   伍人英(マーク・ウー)
 Q.18 中国のニューリッチはその富をどのように社会へ還元するか?   トニー・セイチ
 Q.19 貧困との戦いについて、私たちは中国から何を学べるか?   ナーラ・ディロン

●環境
 Q.20 中国は大気汚染と気候変動に対処できるか?   マイケル・B・マカロイ
 Q.21 中国に環境意識はあるか?   カレン・ソーンバー

●社会
 Q.22 一人っ子政策の終焉はなぜ重要なのか?   スーザン・グリーンハルジュ
 Q.23 中国とその中産階級は高齢化と精神保健の問題にどう対処しているか?   アーサー・クライマン
 Q.24 中国で宗教はどのくらい重要か?   ジェイムズ・ロブソン
 Q.25 次のダライ・ラマは現れるか?   レオナード・W・J・ファン・デル・クイジプ
 Q.26 中国で法は大切か?   ウィリアム・P・アルフォード
 Q.27 なぜこれほど多くの中国人学生がアメリカに留学するのか?   ウィリアム・C・カービー

●歴史と文化
 Q.28 今日の中国で孔子とは何者か?   マイケル・プエット
 Q.29 シルクロードはどこから来たか?   ローワン・フラッド
 Q.30 知識人は中国の政治にとってなぜ大切なのか?   ピーター・K・ボル
 Q.31 中国古典小説はなぜ大切なのか?   李恵儀
 Q.32 中国人作家は中国の未来をどう描いたか?   王徳威
 Q.33 中国のプロパガンダは身も心も摑んだか?   李潔
 Q.34 文化大革命はなぜいまだに語るのがこれほど難しいのか?   田暁菲
 Q.35 中国の過去の未来は何か?   スティーヴン・オーウェン
 Q.36 過去六十年で中国研究はどう変わったか?   ポール・A・コーエン

謝辞
訳者あとがき――37番目の問い   朝倉和子
参考文献/索引


「日本語版への序文」より

本書には世界トップレベルの中国専門家による36篇のエッセイを収めたが、これは当初、2016年のハーバード大学フェアバンク中国研究センター創立60周年を記念して企画された。当センターは、世界の中国研究をリードする分野横断的学術機関の一つであり、中国に関する公共の言論に貢献することを、常にその責務の一つと考えてきた。
共同編者のジェニファー・ルドルフ教授と私マイケル・ソーニ、そして当センターの前所長だったマーク・エリオット教授はこの企画を、フェアバンク・センターの学術研究を読者と幅広く共有するための新しい手段と捉えた。つまり中国専門家ではないアメリカの読者が知りたいと思うことは何かを各執筆者に考えてもらい、その答を短いエッセイにまとめてもらおうとしたのである。
執筆者は全員がハーバードの教授陣か、フェアバンク・センターと密に関わる学者だが、彼ら専門家が生涯を捧げる学術研究をアクセス可能なフォーマットに煮詰めてもらいたかった。大げさでなく、この本には数百年分、いや、数千年分の知恵がこめられている。


【編者紹介】
●ジェニファー・ルドルフ(Jennifer Rudolph)
ウースター工科大学チャイナ・ハブ所長、教授、歴史学・国際関係論。ハーバード中国基金、およびハーバード大学フェアバンク中国研究センター前事務局長。現在もフェアバンク・センター共同研究員。著書、Negotiated Power in Late Imperial China: The Zongli Yamen and the Politics of Reform (Cornell University East Asia Program,2008)。STEM(科学・技術・工学・数学)教育と中国研究の統合を目指している。現在の研究テーマは、台湾海峡両岸における台湾の政治的アイデンティティ。

●マイケル・ソーニ(Michael Szonyi)
ハーバード大学フェアバンク中国研究センター所長、教授(フランク・ウェンシュン・ウー寄付講座)中国史。専門は明朝史および20世紀中国史。著書、The Art of Being Governed: Everyday Politics in Late Imperial China (Princeton, 2018; Chinese edition Gingko Press, 2019)、A Companion to Chinese History (Wiley Blackwell, 2017)、Cold War Island: Quemoy on the Front Line (Cambridge, 2008)。近刊予定、Shiyu Zhaoとの共編著、The Chinese Empire in Local Society。

【訳者紹介】
●朝倉和子(あさくら・かずこ)
翻訳家(SWET会員)、ピアニスト。訳書 リン・パン『華人の歴史』(1995)、ティモシー・モー『香港の起源』2(2001)(片柳和子として、いずれもみすず書房)、ブラッドレー・マーティン『北朝鮮 「偉大な愛」の幻』(全2巻、青灯社、2007年。アジア・太平洋賞特別賞受賞)、チャールズ・ローゼン『ピアノ・ノート――演奏家と聴き手のために』(2009)同『音楽と感情』(2011)(いずれもみすず書房)、ロデリック・マクファーカー/マイケル・シェーンハルス『毛沢東 最後の革命』(全2巻、青灯社、2010年)、J・K・ザヴォドニー『消えた将校たち』(共訳、みすず書房、2012年)、『澁澤栄一伝記資料』(全巻英訳事業、澁澤栄一記念財団、2013-15年)、アレックス・カー『もうひとつの京都』(世界文化社、2016)など。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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