金時鐘コレクション(全12巻) 3 海鳴りのなかを――長篇詩集『新潟』ほか未刊詩篇[第7回配本]

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  • 金時鐘 著
  • 【解説】吉増剛造 【解題】浅見洋子
  • 四六変上製 520頁 口絵4頁
    ISBN-13: 9784865783117
    刊行日: 2022/1

南北を分断する38度線が通る新潟で。

1960年頃、北朝鮮への帰国船は、次々と新潟港を出発。日本に身をおくことを余儀なくされた著者は、38度線が新潟をも通ることを嚙みしめ、「在日」を生きる意味を問い続ける。
 ●新発見の「詩稿ノート」収録!
 ●作品の背景を語る「著者インタビュー」収録。

【解説】吉増剛造
【解題】浅見洋子
【月報】金洪仙/阪田清子/島すなみ/森澤真理

目次

長篇詩集 新 潟
 Ⅰ 雁木のうた 1~4
 Ⅱ 海鳴りのなかを 1~4
 Ⅲ 緯度が見える 1~4

未刊詩篇
 天気図(第一回)
 八月を生きる
 選んだぼくの選ばれた風景

座談会 文学と民族(金時鐘/金達寿/安岡章太郎)

インタビュー 宿命の緯度を越える――長篇詩集『新潟』の出版をめぐって
 (聞き手)細見和之・宇野田尚哉・浅見洋子

資 料
 一 『新潟』手書きで埋めたページ
 二 『新潟』の原型――創作ノート『詩稿No.‌6』より

あとがき(金時鐘)
〈解説〉切れない、切れない――長篇詩集『新 潟』を読んで、語る(吉増剛造)
〈解題〉浅見洋子/〈解題補遺〉藤石貴代

著者紹介

●金時鐘 (キム・シジョン)
1929年(旧暦1928年12月)朝鮮釜山に生まれ、元山市の祖父のもとに一時預けられる。済州島で育つ。48年の「済州島四・三事件」に関わり来日。50年頃から日本語で詩作を始める。在日朝鮮人団体の文化関係の活動に携わるが、運動の路線転換以降、組織批判を受け、組織運動から離れる。兵庫県立湊川高等学校教員(1973-88年)。大阪文学学校特別アドバイザー。詩人。
主な作品として、詩集に『地平線』(ヂンダレ発行所、1955)『日本風土記』(国文社、1957)長篇詩集『新潟』(構造社、1970)『原野の詩――集成詩集』(立風書房、1991)『化石の夏――金時鐘詩集』(海風社、1998)『金時鐘詩集選 境界の詩――猪飼野詩集/光州詩片』(藤原書店、2005)『四時詩集 失くした季節』(藤原書店、2010、第41回高見順賞)『背中の地図』(河出書房新社、2018)他。評論集に『さらされるものと さらすものと』(明治図書出版、1975)『クレメンタインの歌』(文和書房、1980)『「在日」のはざまで』(立風書房、1986、第40回毎日出版文化賞。平凡社ライブラリー、2001)他。エッセーに『草むらの時――小文集』(海風社、1997)『わが生と詩』(岩波書店、2004)『朝鮮と日本に生きる』(岩波書店、2015、大佛次郎賞)他多数。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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