- 鵜野祐介 著
- A5変並製 168頁
ISBN-13: 9784865783940
刊行日: 2023/8
子守唄は「いのちの讃歌」
喜びも悲しみもすべて託して歌われる“子守唄”は、世界じゅうどこにでもある。
英国、オランダ、スペイン、フィンランド、ウクライナ、トルコ、シリア、アフガニスタン、中国、韓国、インドネシア、ソロモン諸島、グアテマラ、ナイジェリア……
それぞれの社会や文化、歴史が刻み込まれ、そして普遍性をもあわせもつ子守唄の世界を、自分で口ずさめる楽譜と、豊富な図版で味わう。
目次
プロローグ
第1回 旅のはじまり――子守唄の原像をたずねて
第2回 英国スコットランド その1――ブレッセイ島の魔除けの子守唄
第3回 エストニア――眠りの精の子守唄
第4回 フィンランド――「カレワラ」の中の子守唄
第5回 オランダ――アンネ・フランクが聞いた子守唄?
第6回 英国スコットランド その2――戦争未亡人の子守唄
コラム1 洗濯機の唸る音が子守唄?
第7回 韓 国 その1――「故郷の春」
第8回 韓 国 その2――「ワンワン 犬よ」
第9回 韓 国 その3――「たべてねて たべてあそんで」
第10回 中 国 その1――十九世紀末の中国の子守唄
第11回 中 国 その2――中国人留学生から聞いた子守唄
第12回 トルコ――東西文明の結び目
コラム2 世界のあやし言葉
第13回 アイヌ――アニミズム的な宇宙観
第14回 英国スコットランド その3――スカイ島の子守唄
第15回 英国北アイルランド――「ロンドンデリーの歌」から「ダニーボーイ」へ
第16回 スペイン――多文化共生社会の子守唄
第17回 インドネシア その1――「ゆらゆらゆれて」
第18回 インドネシア その2――「ニナちゃん ねんねしな」
コラム3 歌うテナガザル
第19回 シリア その1――「愛する人を私のもとへ」
第20回 シリア その2――「アンズの実を摘もう」
第21回 アイスランド その1――「おやすみ 愛するわが子よ」
第22回 アイスランド その2――「妖精エルフの子守唄」他
第23回 ソロモン諸島――すべての御霊の守り唄
第24回 スロヴァキア――「私にそっと弾いて」
コラム4 物語の中で歌われる子守唄
第25回 ウクライナ――自由と優しさの国民性
第26回 アフガニスタン――中村哲さんも聞いた?子守唄
第27回 グアテマラ――環太平洋人の血が騒ぐ
第28回 ナイジェリア――太鼓の音にこめられたメッセージ
第29回 沖 縄――苦難の歴史のなかで
第30回 旅のおわりに――人はなぜ子守唄を歌うのか
エピローグ
子守唄をさらに学ぶための参考文献
第1回 旅のはじまり――子守唄の原像をたずねて
第2回 英国スコットランド その1――ブレッセイ島の魔除けの子守唄
第3回 エストニア――眠りの精の子守唄
第4回 フィンランド――「カレワラ」の中の子守唄
第5回 オランダ――アンネ・フランクが聞いた子守唄?
第6回 英国スコットランド その2――戦争未亡人の子守唄
コラム1 洗濯機の唸る音が子守唄?
第7回 韓 国 その1――「故郷の春」
第8回 韓 国 その2――「ワンワン 犬よ」
第9回 韓 国 その3――「たべてねて たべてあそんで」
第10回 中 国 その1――十九世紀末の中国の子守唄
第11回 中 国 その2――中国人留学生から聞いた子守唄
第12回 トルコ――東西文明の結び目
コラム2 世界のあやし言葉
第13回 アイヌ――アニミズム的な宇宙観
第14回 英国スコットランド その3――スカイ島の子守唄
第15回 英国北アイルランド――「ロンドンデリーの歌」から「ダニーボーイ」へ
第16回 スペイン――多文化共生社会の子守唄
第17回 インドネシア その1――「ゆらゆらゆれて」
第18回 インドネシア その2――「ニナちゃん ねんねしな」
コラム3 歌うテナガザル
第19回 シリア その1――「愛する人を私のもとへ」
第20回 シリア その2――「アンズの実を摘もう」
第21回 アイスランド その1――「おやすみ 愛するわが子よ」
第22回 アイスランド その2――「妖精エルフの子守唄」他
第23回 ソロモン諸島――すべての御霊の守り唄
第24回 スロヴァキア――「私にそっと弾いて」
コラム4 物語の中で歌われる子守唄
第25回 ウクライナ――自由と優しさの国民性
第26回 アフガニスタン――中村哲さんも聞いた?子守唄
第27回 グアテマラ――環太平洋人の血が騒ぐ
第28回 ナイジェリア――太鼓の音にこめられたメッセージ
第29回 沖 縄――苦難の歴史のなかで
第30回 旅のおわりに――人はなぜ子守唄を歌うのか
エピローグ
子守唄をさらに学ぶための参考文献
関連情報
◎本書では、私自身が世界各地で出会ったものや、私が知り合った外国人留学生から聞かせてもらったものを主な手がかりとして、「子守唄の原像」をたずねていきます。そこには、最初にあげたシューベルトの「子守歌」のような、ユートピア世界を描いているものもあれば、現実世界を赤裸々に描いているものもあります。どちらも、歌い手にとって大切なオルゴールのような存在だったのではないでしょうか。
◎世界各地の子守唄には、それぞれの国や地域や民族の、社会や歴史が刻み込まれていることに気づかされます。そうした多様性や独自性を知ることができるのです。それと同時に、時代を超え、国境や言葉の壁を越えた、人間の文化としての共通性や普遍性を発見することもできるでしょう。(本書より)
◎世界各地の子守唄には、それぞれの国や地域や民族の、社会や歴史が刻み込まれていることに気づかされます。そうした多様性や独自性を知ることができるのです。それと同時に、時代を超え、国境や言葉の壁を越えた、人間の文化としての共通性や普遍性を発見することもできるでしょう。(本書より)
著者紹介
●鵜野祐介(うの・ゆうすけ)
1961年岡山県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。2004年英国エディンバラ大学にて博士号(Ph.D、人文学)取得。専門は伝承児童文学の教育人類学的研究。日本、韓国、中国、英国スコットランドを主なフィールドとして、子ども期の伝承文化(遊び・子守唄・わらべうた・民間説話など)や児童文学・児童文化が人間形成に及ぼす影響について研究。
鳥取女子短期大学、梅花女子大学を経て、現在、立命館大学文学部教授。アジア民間説話学会日本支部代表、子守唄・わらべうた学会代表、「うたとかたりのネットワーク(うたかたネット)」を主宰し、うたやかたりの実践・普及活動のネットワーク作りを進める。
主な著書に『飛騨の民話・唄・遊び 岐阜県朝日村・高根村の伝承』(大橋和華・石川稔子との共編著、手帖舎1999年)、『生き生きごんぼ わらべうたの教育人類学』(久山社2000年)、『東美濃の民話・唄・遊びと年中行事 岐阜県恵那郡上矢作町の伝承』(大橋和華・石川稔子との共編著、手帖舎2004年)、『伝承児童文学と子どものコスモロジー 〈あわい〉との出会いと別れ』(昭和堂2009年)、『子守唄の原像』(久山社2009年)、『昔話の人間学 いのちとたましいの伝え方』(ナカニシヤ出版 2015年)、『ポスト三・一一の子どもと文化 いのち・伝承・レジリエンス』(加藤理との共編著、港の人2015年)、『日中韓の昔話 共通話型30選』(みやび出版 2016年)、『子どもの替え唄と戦争 笠木透のラスト・メッセージ』(子どもの文化研究所2020年)、『センス・オブ・ワンダーといのちのレッスン』(港の人2020年)他、訳書にノラ&ウィリアム・モンゴメリー編『スコットランド民話集 世界の果ての井戸』(朝日出版社2013年)。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです
1961年岡山県生まれ。京都大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。2004年英国エディンバラ大学にて博士号(Ph.D、人文学)取得。専門は伝承児童文学の教育人類学的研究。日本、韓国、中国、英国スコットランドを主なフィールドとして、子ども期の伝承文化(遊び・子守唄・わらべうた・民間説話など)や児童文学・児童文化が人間形成に及ぼす影響について研究。
鳥取女子短期大学、梅花女子大学を経て、現在、立命館大学文学部教授。アジア民間説話学会日本支部代表、子守唄・わらべうた学会代表、「うたとかたりのネットワーク(うたかたネット)」を主宰し、うたやかたりの実践・普及活動のネットワーク作りを進める。
主な著書に『飛騨の民話・唄・遊び 岐阜県朝日村・高根村の伝承』(大橋和華・石川稔子との共編著、手帖舎1999年)、『生き生きごんぼ わらべうたの教育人類学』(久山社2000年)、『東美濃の民話・唄・遊びと年中行事 岐阜県恵那郡上矢作町の伝承』(大橋和華・石川稔子との共編著、手帖舎2004年)、『伝承児童文学と子どものコスモロジー 〈あわい〉との出会いと別れ』(昭和堂2009年)、『子守唄の原像』(久山社2009年)、『昔話の人間学 いのちとたましいの伝え方』(ナカニシヤ出版 2015年)、『ポスト三・一一の子どもと文化 いのち・伝承・レジリエンス』(加藤理との共編著、港の人2015年)、『日中韓の昔話 共通話型30選』(みやび出版 2016年)、『子どもの替え唄と戦争 笠木透のラスト・メッセージ』(子どもの文化研究所2020年)、『センス・オブ・ワンダーといのちのレッスン』(港の人2020年)他、訳書にノラ&ウィリアム・モンゴメリー編『スコットランド民話集 世界の果ての井戸』(朝日出版社2013年)。
*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです