「新しい市民協働」を拓く――ハーバーマス、ロールズ、センの思想から考える

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  • 向井清史 著
  • 四六変上製 232頁
    ISBN-13: 9784865784770
    刊行日: 2025/10

「市民協働」のバージョンアップに向けて――「市民協働」の関係者・実践者、必読の一冊!

ポピュリズムの激化と社会的分断の拡大に、いかに対峙するべきか。既存の組織形態や地域の垣根を越えて育ちつつある「新しい市民協働」に注目し、市民的公共圏の担い手としての可能性を問う。
ハーバーマス、ロールズ、センを援用しつつ、「新しい市民協働」の運動・組織・分配のあり方を思想的・理論的に明確化!


目次

まえがき
序 ポピュリズムに対抗しうる「新しい市民協働」

Ⅰ 「新しい市民協働」とは何か

Ⅱ いまなぜ「新しい市民協働」なのか

Ⅲ 「新しい市民協働」を支える社会的正義――正統な合意基盤の構築とアソシエーション

Ⅳ 市民協働組織のガバナンス――参加型意思決定の組織論的合理性

Ⅴ 「新しい市民協働」の発展をどう展望できるか――効率を競う競争から有効を競う競争へ

Ⅵ 「新しい市民協働」における参加と義務観念

Ⅶ 「新しい市民協働」と公正な分配

あとがき
参考文献

関連情報

■市民協働あるいはそれを支えるアソシエーションという言葉がポピュラーになって久しい。市民協働推進課や市民協働課といった部署を持つ自治体も昨今では珍しくない。しかし、これらが真の意味で民主主義社会のエンパワーメントにつながっているかというと決してそうとは言えない。むしろ、「市民協働を単に行政経費の削減策として位置づける自治体」が、残念ながら多いのではないかと思われる。

■しかし、近年こうした殻を破る「市民協働の新しいかたち」が生まれてきつつある。本書は、このような活動に、ポピュリズムに対峙し得る可能性を秘めた「市民的公共圏の基盤として発展し得る質を備えた市民協働」という歴史的意味を見出し、それを理論化しようとしたものである。

■市民的公共圏の基盤としての役割を担うため、社会運動としていかなる質を保持し、基盤としていかなる思想に依拠すべきか。また、どのような社会的正義の実現を目標とすべきかについて論じた。  (序章より)



著者紹介

●向井清史(むかい・きよし)
名古屋市立大学名誉教授。名古屋大学大学院農学研究科修士課程農学専攻修了。名古屋大学農学部助手、同助教授、名古屋市立大学経済学部教授(大学院経済学研究科教授)を歴任。
著作に、『沖縄近代経済史――資本主義の発達と辺境地農業』(日本経済評論社、1988、日本農業経済学会賞受賞)、『ポスト福祉国家のサードセクター論』(ミネルヴァ書房、2015)、『地域資源の保全と創造』(共著、農山漁村文化協会、1995)、『環境問題への多元的アプローチ』(編著、KTC中央出版、2008)ほか。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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