言霊の舟――白川静・石牟礼道子往復書簡

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  • 白川静・石牟礼道子 著
  • 笠井賢一 編
  • 四六上製 272頁
    ISBN-13: 9784865784800
    刊行日: 2025/11

未公開書簡と二つの対談でたどる、相寄る魂の交わり

 現代の失楽園の作者――白川静
 現代の知をよみがえらす学祖――石牟礼道子

白川静(1910-2006)の文字学に大きな衝撃を受け、師と仰いだ石牟礼道子(1927-2018)。文字以前の原初的意識への憧憬を抱き続けた石牟礼に、白川の学問と思想は何を刻みつけたのか。1993年の初邂逅から白川が没する2006年までの60通の未公開書簡と、生涯に2回だけ実現した対談を収録し、言葉と芸能、そして魂をめぐる二人の交流の深層を明かす。


目次

編者まえがき (笠井賢一)

序にかえて
 現代の失楽園の作者 (白川静)
 「狂」 (石牟礼道子)

第Ⅰ部 言葉の始源へ
 〈対談〉日本語とは――「ことば」と「文字」をめぐって (白川静・石牟礼道子)
 〈対談〉漢字の素晴らしさを伝えたい (白川静・石牟礼道子)
 祖様でございますぞ (石牟礼道子)
 白川静『詩経』 (石牟礼道子)

第Ⅱ部 往復書簡 1993-2006年(全60通)

第Ⅲ部 新作能『不知火』
 新作能『不知火』上演詞章(台本) (石牟礼道子)
 魂の珠玉たち (石牟礼道子)
 『不知火』演出ノート (笠井賢一)

結びにかえて
 先生は生きておられる (石牟礼道子)
 「わが国の回復を」 (石牟礼道子)

編者あとがき (笠井賢一)
白川静・石牟礼道子 関連年譜(1910-2019)

関連情報

■芸能の源に遡るという石牟礼道子の探求にとって、白川静の文字学は欠かせない導きであった。一方、石牟礼道子自らが『苦海浄土』を「誰よりも自分自身に語り聞かせる、浄瑠璃のごときもの」というように、石牟礼作品には音曲、芸能への志向が一貫して内在している。白川文字学と石牟礼のその志向とが合体し、新作能の歴史を変える大きな力を持った比類のない作品『不知火』が生み出されたのだ。

■その二人の交遊の道筋を照らすのが、本書に収めた二つの対話と、文章と、敬意をもって交わされた書簡である。これらには、人間の原初的な営みに遡ろうとするそれぞれの志が、年齢の差を超えて「相寄る魂の交わり」として深く刻まれている。  (「編者まえがき」より)



著者紹介

●白川静(しらかわ・しずか)
1910年、福井市生まれ。立命館大学文学部教授を経て、同大学名誉教授。2006年10月歿。1955年より『甲骨金文学論叢』(10集)、『稿本詩経研究』(3冊)を謄写版で発表。また講義録『金文通釈』(56輯)、『説文新義』(全15巻・別巻1)を刊行。70年より『漢字』『詩経』『金文の世界』『孔子伝』など一般書も多数執筆。『字統』(毎日出版文化賞特別賞受賞)・『字訓』・『字通』の「字書3部作」、『白川静著作集』(全12巻)、『同 別巻』(第Ⅰ~Ⅳ期)等著作多数。菊池寛賞、朝日賞、井上靖文化賞受賞。98年文化功労者。99年勲二等、2004年文化勲章受章。

●石牟礼道子(いしむれ・みちこ)
1927年、熊本県天草に生まれ、水俣で育つ。詩人・作家。2018年歿。1969年に公刊された『苦海浄土 わが水俣病』は、水俣病事件を描いた初の作品として注目される。マグサイサイ賞、紫式部文学賞、朝日賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞。『石牟礼道子全集 不知火』(全17巻・別巻1)が2004年4月から刊行され、2014年5月完結。『苦海浄土』三部作を一冊にした大著『苦海浄土 全三部』、『完本 春の城』など著作多数。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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