NGOとは何か――現場からの声

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  • 伊勢崎賢治 著
  • 四六並製 304頁
    ISBN-13: 9784894340794
    刊行日: 1997/10

市民活動家の必読書

アフリカの開発援助現場から届いた市民活動(NGO、NPO)への初のラディカルな問題提起。「善意」を「本物の成果」にするために何を変えなければならないかを、国際NGOの海外事務所長が経験に基づき具体的に示した、関係者必読の開発援助改造論。


目次

はじめに


第I部 開発援助とは何か

序章 援助の真実

ファシズムでも人は救える
人道主義
援助団体の定義
開発が可能な状況

第1章 海外ボランティアの功罪

援助センチメンタリズム
感情論
開発援助とは
現地の材料
海外ボランティアの功罪
適正技術
列強援助国が作り上げる人道的イメージ
援助国政府官僚機構
大東亜共栄圏的発想
青年海外協力隊
ボランティア主義を引きずるNGO
アマチュアリズム
ボランティアではなく経営者を
現地の人材育成

第2章 クライシス・マネジメント

ヒロイズムについて
宗教団体
クライシスの感知について
小心さ
現場の者が一番偉い
有事の決断
だだをこねるな
自力の脱出
情報網
正確な情報
クライシスの計画
誰を信用するか
自分の身が一番大事
最後の選択

第3章 NGOを甘やかすな

現地NGOと先進国支援団体の相関関係
よそ者の思い込み
おとなの付き合い方
投資と成果
三つのNON
非宗教・非政党・非利益主義
野放しのNGO
現地政府との関係
NGOフォーラム
単純な対立構造
現地政府に管理されない援助はあり得ない
管理のされ方
「こすっからい」 現地NGO
現地NGOの強化
けんかは上手に
けんかの犠牲者は誰か

第4章 野生動物保護か人間か

泣く子も黙る
ケニア野生動物公社
白人主導型保護論の裏側
人種差別
NGOとの提携事業
野生動物保護団体の不透明性
リーキー博士の辞任劇
先進国の過剰干渉
野生動物かマサイ族か
ステレオタイプ
その後
アフリカの政治家

第5章 「開発と女性」の現実

妻が夫に支払う土地使用料
現地の伝統
もう啓豪はいらない
女性解放
徒党を組む文化
WIDの専門性
男の世界
性のハンディ


第II部 サスティナビリティとは何か

第1章 農業篇

現状分析への心得
耕作地の利用
種子産業
農業経済の体系化
ガラス細工のような途上国経済
貨幣経済
こざかしい官僚意識と農民の実生活
アグリビジネス
新興宗教・有機農法
理想と短期の効果
理想と現実の接点
信念と計画
政策に影響ない援助は、 ただの慈善事業にしか過ぎない
ロビーイング
サスティナビリティ、 考えすぎると頭痛の種
ロング・タームの定義

第2章 保健医療篇

コスト・リカバリー
草の根システムの制度化
現地政府を巻き込むロビーイングが、 草の根援助の鍵
末端医療システムの強化
ささやかな汚職
大きな悪と小さな悪
政治的医療活動の中の確執
国連との関係
英 断
野党へのロビーイング
見せかけのサスティナビリティ
医薬品輸入
開発は貧富の差をつくりながら進む
マイノリティ
医療援助にサスティナビリティなどありえるのか
伝統医療
サスティナビリティ、 パラダイムの変換
援助資金の持続性

第3章 教育篇

教育を支える民衆
教師の質
西アフリカの 「アテネ」
エリートの民族主義
見栄のための教育
大人と子供の意識の差
精神を売り渡した教育政策
輸入教科書
Which way, Education? (教育よ、 どこへ行く)
地方からの提言
相互扶助という名の搾取
悪徳政治家
政治家との仁義
ノン・ポリティカル
教育は 「水もの」
教師と親たちの信頼
「水もの」 のサスティナビリティ
子供たちの人生


第III部 エンパワーメントへ向かって

第1章 エンパワーメントとは何か

美しい挫折
援助依存
NGOはサービス産業だ
商品の質
エンパワーメント序曲
現地スタッフの強化
西側主体の援助学、 第二の植民地政策
NGOの知的エゴ
若輩者に教えられる 「自立」 ?
援助の成果の計量

第2章 援助の効率とエンパワーメント

NGOの内情をあえて比較する
外国人管理職
業界の良心
デリゲーション
肥大化した国連に住民主体の援助はできない
援助官僚
外国人主導の援助が追従した暗黙の迷信
汚職に甘い管理体制
きめの細かい援助
住民への信用
援助の質
アカウンタビリティ

終 章 住民との対話

手の内を見せる勇気
「サスティナビリティ」 の翻訳
「住民主導」 の翻訳
「援助業界の仕組み」 の翻訳
ドナーのエンパワーメント


あとがき  日本のNGOへの期待

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