金融の権力

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  • A・オルレアン
  • 四六上製 328ページ
    ISBN-13: 9784894342361
    刊行日: 2001/6

地球的投機経済の魔力に迫る独創的な新理論

今アメリカを中心に、国民国家に対立する形で世界を席巻している投機的資本主義を読み解く鍵とは? 実体的な経済に対し「投機的証券市場」が超越的に価格を操作するメカニズムの謎に【共有信念(コンベンション)】というキーワードから迫る野心的労作。「資産的個人主義」に未来はあるか?





目次

日本語版への序文
2つの言葉についての予備知識
序 文

第1章 株式評価の原理  ―― 流動性の高まりと投機の支配

1 株式評価の2元性 ―― 企業と投機
2 市場の流動性
3 金融市場の2元性
4 結 論

第2章 投機と市場のダイナミクス  ―― 自己言及的投機とは何か

1 自己言及性の理論モデル
2 模倣主義と共有信念
3 1987年10月の株価大暴落

第3章 金融の論理  ―― 3階建ての構造を解明する

1 金融的評価のコンベンション的性格
2 解釈コンベンションのいくつかの事例

第4章 金融化の経済的・社会的影響  ―― 金融権力と資産的個人主義

1 「企業統治」
2 資産的個人主義

結 論

原 注
参考文献
訳者あとがき
索 引

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