中世とは何か

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  • ジャック・ル=ゴフ
  • 池田健二・菅沼潤訳
  • 四六上製 320ページ
    ISBN-13: 9784894344426
    刊行日: 2005/3

「ヨーロッパ」と「近代」の起源

商業・大学・芸術の誕生、時間観念の数量化、ユダヤ人排斥など、近代西洋文明の基本要素は、中世に既に形成されていた。「中世からルネサンスへ」という時代区分の通念を覆し、「中世」「近代」「ヨーロッパ」を語り尽くす。




目次

Ⅰ  中世史家になる

『アイヴァンホー』 の森から
暗黒の中世と黄金の中世
過ぎ去ったものたち
歴史学のほうへ
歴史家と原史料 ―― 文書史料の変還
考古学史家、 史科としての芸術作品
古い歴史と 「新しい歴史」
史料に関する今日的問題

Ⅱ 長い中世

中世とは何か
中間の時、 そして 「再生」
ルネッサンスと近代
年代の問題
複数のルネッサンス
カロリング朝ルネッサンス
12世紀ルネッサンス
中世の始まりと終わり
時代と世代

Ⅲ 商人、 銀行家、 知識人

歴史学と出版界
歴史家としての出発
商人=銀行家の誕生
宗教と金銭
商業の正当化
「知識人」 の世界
スコラ学と大学の形成
知識人と社会
都市の宗教家たち
経済と宗教

Ⅳ ある文明が形をなす

文明としての西洋中世
天地創造と受肉
聖体の秘蹟
キリスト的時間
記憶と追悼
時はどこへ向かうのか
煉獄の発明
ヨーロッパの輪郭
西洋世界の一貫性
封建制と領主制
法秩序の確立
正統と異端

Ⅴ 天と地において

中世の人間
伝記という幻想
〈父の時代〉 から 〈子の時代〉へ
戦争と正義
追害の構造
地上的な生
天使と悪魔
聖霊崇拝
聖母信仰
そして死が……

Ⅵ エピローグ


訳者あとがき
索引

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