「アジア」の渚で――日韓詩人の対話

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  • 高銀 吉増剛造 著
  • 序=姜尚中
  • 四六変上製 248頁
    ISBN-13: 9784894344525
    刊行日: 2005/5

半島と列島をつなぐ「言葉の架け橋」。
「海の広場」に描かれる「東北アジア」の未来。

民主化と統一に生涯を懸け、半島の運命を全身に背負う「韓国最高の詩人」、高銀。
日本語の臨界で、現代における詩の運命を孤高に背負う「詩人の中の詩人」、吉増剛造。
二人の詩人の四年にわたる対話の軌跡。


目次

序 高銀先生のこと (姜尚中)

〈対 談〉瞬間の故郷

〈往復書簡1〉届けられた音声(おんじょう)をめぐって (吉増剛造)
〈往復書簡2〉詩人が背負うもの (高 銀)
〈往復書簡3〉蟋蟀(こおろぎ)のように耳を澄まして、…… (吉増剛造)
〈往復書簡4〉言語の雲 (高 銀)
〈往復書簡5〉より深い読者へ (吉増剛造)
〈往復書簡6〉海の華厳 (高 銀)
〈往復書簡7〉薄い灰色の吐息の世界 (吉増剛造)
〈往復書簡8〉人間としての風景 (高 銀)

〈対 談〉古代の服

〈対話を終えて〉未完の対話 (高 銀)
〈対話を終えて〉海を掬い尽せ (吉増剛造)

著者紹介

●高銀(コ・ウン)
1933年韓国全羅北道生。詩人。道で拾った癩病患者の詩集を読み、詩人を志す。朝鮮戦争時、報復虐殺を目撃、精神的混乱に。その後出家、僧侶として活躍するが、還俗し、投獄・拷問を受けながら民主化運動に従事。2000年6月の南北会談のさい金大中大統領に同行、詩を朗読。著書に詩集・小説・評論集等130余巻。『高銀詩全集』、『高銀全集』、『祖国の星』(金学鉉訳、新幹社)『華厳経』(三枝壽勝訳、御茶の水書房)他多数。

●吉増剛造(よします・ごうぞう)
1939年東京生。詩人。大学在学中から旺盛な詩作活動を展開、以後先鋭的な現代詩人として今日に至るまで内外で活躍、高い評価を受ける。評論、朗読のほか、現代美術や音楽とのコラボレーション、写真などの活動も意欲的に展開。著書『出発』(新芸術社)『黄金詩篇』『オシリス、石ノ神』(思潮社)『螺旋歌』(河出書房新社)『剥きだしの野の花』(岩波書店)『詩をポケットに』(NHK出版)『ごろごろ』(毎日新聞社)他多数。

*ここに掲載する略歴は本書刊行時のものです

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