作家の誕生

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  • アラン・ヴィアラ 著
  • 塩川徹也 監訳
    辻部大介・久保田剛史・小西英則・千川哲生・辻部亮子・永井典克 訳
  • A5上製 432頁
    ISBN-13: 9784894344617
    刊行日: 2005/7

「職業作家」「商業出版」の誕生の歴史

アカデミーの創設、作品流通、出版権・著作権の確立、職業作家の登場、作家番付の慣例化など、17世紀フランスにおける「文学」という制度の成立を初めて全体として捉え、今日における「作家」や「文学」のあり方までをも再考させるメディア論、出版論、文学論の「古典」的名著。


目次

序論

第一部 最初の文学場
 第一章 アカデミーの発展
  アカデミーのネットワーク
  新手の学者
  承認と変容
 第二章 クリエンテリズモとメセナの両面性
  二つの論理
  ありふれた束縛
  国家によるメセナの制度化
 第三章 権利 対 法律
  テクストの尊重権と文学的作者権の確立
  未完成の権利――著作権
  印税で生計を立てる?
  検閲の成文化
 第四章 公衆の成立
  ジャーナリズムの淵源
  媒介の場としてのサロン
  制度化の対象としての文学と教育の対象としての文学
  公衆の三つの階層
  オネットムと才人
  不完全な成功
 第五章 最初の文学場のヒエラルキー
  戦場のイメージ
  文学権力の序列
  多重の契約関係
  本質的両義性

第二部 最初の作家戦略
  序論――文学者の軌跡の種類
 第六章 文士の出世の階梯
  制度を牛耳る者たち
  二つの世代と「挽回」
  社会的戦略としての文学における出世
  地道な成功の限界――メズレーの『フランス史』
 第七章 大胆さについて
  華々しい成功の戦略
  創作における大胆さ
  戦略の代償
 第八章 作家の軌跡と文壇
  出版界
  文壇についての三つの見方
  作家の「狭い世界」
  社会的軌跡――貴族指向
  文学的血統とその価値
  一つの社会と複数の態度
 第九章 作家という名称
  「作家」の誕生
  「文学」の出現

結論 公認の収奪と二枚舌

原注
訳者あとがき
付録
 1 十七世紀のアカデミー・サークル
 2 559人の作家の文学上の位置(1643-1665)
索引
 人名索引
 書名索引
図表一覧

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