論語語論

価格: ¥3,300 (税込)
[ポイント還元 132ポイント~]
数量:
在庫: 在庫あり

返品についての詳細はこちら

twitter

  • 一海知義
  • 四六上製 336ページ
    ISBN-13: 9784894344877
    刊行日: 2005/12
  • 中国古典文学の第一人者が『論語』を“新しく”読み解く名講義録!

    『論語』の〈論〉〈語〉とは何か?孔子は〈学〉や〈思〉、〈女〉〈神〉をいかに語ったか?そして〈仁〉とは?
    中国古典文学の第一人者、イッカイ先生が、永遠のベストセラー『論語』を、その中の“言葉”にこだわって横断的に初めて読み解いた。逸話、脱線をふんだんに織り交ぜながら、『論語』の新しい読み方を提示する名講義録。

    目次

    前口上


    1 〈論〉 と 〈語〉

    『論語』 の不思議
    ■ 「字」 とは何か
    アンチ儒教の 『老子』
    「言」 と 「語」
    ■ 『説文解字』 とは
    中国古典とその注
    ■ 漢音と呉音
    語 - 論 - 議の三角関係
    三角関係を解消するために
    『漢書』 のなかの 『論語』 の位置づけ
    萩生徂徠の 『論語』 論
    ■ 日本のシノロジーの系譜
    「語」 とは何か
    王維の詩に見る 「語」
    ■ 中国語の四声と韻
    ■ 平仄を合わせる
    ■ 「論語」 をどう発音するか
    ■ 『論語』 はいつ日本にやって来たか

    2 〈神〉 と 〈女〉

    日本の 「神」 との違い
    「神」 という字の成り立ち
    物語はあるが神話として整理されない
    ■ 中国におけるフィクションの位置づけ
    人生がわからないのに死が語れるものか
    ■ 漢文の中の二回読む字
    「知」 と 「仁」 は対立するのか
    「知者は水を楽しむ」
    孔子は無神論者か?
    『論語』 のなかの 「女」 は十九回
    ■ 一字二役の漢字
    「女」 の成り立ち
    ■ 女と男の世界
    色を好む
    孔子の女性観
    ■ 恋は思案の外

    3 〈学〉 と 〈思〉

    「学」 を取り上げる二つの理由
    学ぶこと、 思うこと
    ■ 孔子と酒
    学ぶとは自覚すること
    ■ 勉強と学習
    勉強はときどきでよい?
    ■ 漢字は時代を超えた共通語
    「学ぶ」 は外から、 「思う」 は内から
    学業と就職
    『論語』 は口頭弁論
    詩の重要性
    「学」 について自叙伝として述べる
    『老子』 の 「学」
    ■ 漢音と呉音の見分け方
    「学問」 と 「文学」
    ■ 権威としての孔子

    4 〈学問〉 と 〈文学〉

    日本に輸入された 「学問」
    孔子の頃までの 「学」
    ■ 「四書」 と 「五経」
    『孟子』 で 「学問」 が初登場
    「学問」 とは初歩的な 「お勉強」 ?
    詩の中の 「学問」
    「文」 という字の成り立ち
    飾ることはよいことか
    文を学ぶ
    「文学」 とは何か
    ■ 「弟子」 という漢語

    5 〈文〉

    「質」 とは何か
    文化としての 「文」
    「文」 は最高の 「おくり名」
    教養と実践
    「文明」 としての 「文化」
    ■ 「文化」 の意味
    「文章」 とは何か
    「文章は永遠に不滅です」
    韻文も散文も文章
    たった一度だけ出てくる 「文学」
    後世の 「文学」
    詩の中の 「文学」
    ■ 篆書と隷書
    日本における 「文学」
    ■ 憲法

    6 〈仁〉

    「仁」 という文字の意味
    ■ 「佞」
    孔子は 「仁」 をどう説明しているか
    『論語』 以前の 「仁」
    「仁」 の間接的定義
    「仁」 の反対は?
    「仁」 とは何かと問われれば
    「仁者」 とは何か
    仁者、 知者、 勇者
    「仁」 は正面から定義できない
    ■ 人は一人ではなり立たない
    「仁義」


    講義を終えて

    ページトップへ