- 菊大並製 328ページ
ISBN-13: 9784894345423
刊行日: 2006/11
新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌
目次
〈インタビュー〉貧困の撲滅とグラミン銀行
ムハマド・ユヌス
グラミン銀行とは何か
大橋正明
中央銀行とは何か 【市場経済の守護者】
若田部昌澄
貨幣の過剰という根本問題 【世界を攪乱する世界資金資本】
栗本慎一郎
貨幣の両義性・主権性と銀行の特殊性
坂口明義
中世ヨーロッパにおける銀行の誕生
J・ファヴィエ
イスラーム金融の位置
黒田美代子
中世日本の互助金融【室町幕府の訴訟記録にみえる頼母子】
清水克行
近現代フランスにおける経済発展と銀行組織
アラン・プレシ
明治期日本の商社を支えた国策銀行
石井寛治
銀行―企業関係の戦後史
吉松崇
郵政民営化とは何か
原田泰
銀行優位か証券優位か
【金融システムをめぐる政策レジーム転換】
安達誠司
〈インタビュー〉金融とはどうあるべきか
【信用の多様性と多層性】
松原隆一郎
金融の日本型レギュラシオンを求めて【アメリカ・モデル批判】
井上泰夫
中小企業向け金融の「世にも不思議な話」
東谷暁
十字砲火を浴びる消費者金融 【法改正論議の批判的検討】
晝間文彦
市場と道徳
杉原思啓
〈シンポジウム〉 いのちを纏う――色の思想/きものの思想
志村ふくみ+西川千麗+川勝平太
ノーベル文学賞受賞!
オルハン・パムク氏、最新インタビュー
《新リレー連載》 ●石牟礼道子の世界 1 小さな生活の形を継ぐ 三砂ちづる 《連載》 ●金時鐘の詩 蒼い空の芯で 金時鐘 ●往復書簡 多田富雄-石牟礼道子 〈第三信〉老人が生き延びる覚悟 多田富雄→石牟礼道子 ●科学から空想へ――フーリエとその精神的系譜 3 地球の生涯をめぐって――『四運動の理論』(二) 石井洋二郎 ●日本語で思考するということ――日本語によってつくられた思想家たち 3 「は」と「格助詞」との境界画定へ 浅利誠 ●伝承学素描 3 国魂と祭政 能澤壽彦 《連載》 ●榊原英資が世界を読み解く 11 「大アジア主義」の挫折 ●反哲学的読書論 9 「種」の論理・国家のオントオジー 子安宣邦 巻頭短歌 鶴見和子 巻末俳句 石牟礼道子 |