媒介する性――ひらかれた世界にむけて

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  • 河野信子
  • 四六上製 280ページ
    ISBN-13: 9784894345928
    刊行日: 2007/9

「『愛』がなければ、『知』はむなしい。」

「女と男の関係史」と格闘し続けてきた著者が,XX,XY,XO,XXY,XXX,XYY……そのほか男,女という二極性では捉えきれない,自然界に多様に存在する性のあり方から歴史を捉え直す意欲作。

目次

媒介する性 ――方法と事態

はじめに
「本質的認識」 に到ることは不可能?
原初のカオス ――中間の性を見る視点
衣裳物神の両義性 ――差別と暴力
物神性とは何か
性モデル物神
聞き書きの事例 ――二分法のゆらぎ
ビット物神をめぐって
騙し絵の事例から ――続・二分法のゆらぎ
インドにおける “中間の性” ――「ヒジュラ」考
内念vs排中律
「ターナー女性」 考
古代論理とつららモデル
脳科学とジェンダー論
カオスと決定論
「両性具有」 考
流動性
三極性
おわりに

〈幕間エッセイ〉 カタリスト

〈補1〉 「女と男の時空」 とは何か
〈補2〉 「女と男の時空」 その後
〈補3〉 ジェンダーの時空とは何か

ジェンダー・フリーをめぐる “文化” と “文明”  ――あとがきにかえて
初出一覧

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