- 菊大判 344ページ
ISBN-13: 9784894346673
刊行日: 2009/01
新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌
『環』vol.36に、トッドの最新インタビュー掲載!
インタビュータイトル:「アメリカ覇権という信仰の崩壊――自由貿易主義からの脱却」
【特集】 世界大恐慌か?
〈小特集〉榎本武揚没後百周年をふりかえる
来日特別対談
言葉が生まれる瞬間
オルハン・パムク+石牟礼道子(訳=谷真澄)
第四回 河上肇賞 受賞作決定
目次
【特集】 世界大恐慌か?
〈インタビュー〉 アメリカ覇権という信仰の崩壊 ―― 自由貿易主義からの脱却
エマニュエル・トッド (聞き手=I・フランドロワ / 訳・解説=石崎晴己)
この 「危機」 は誰にとっての危機なのか?
アラン・バディウ (訳=藤本一勇)
〈インタビュー〉 金融資本主義の崩壊 ―― いかなる転換が必要か?
榊原英資 (聞き手=編集長)
金融危機と急速に膨張するFRBの資産 【いま何が起きているか?】
加藤 出
ドルの一極支配は何処へ 【金融危機とドル信認問題】
倉都康行
金融危機とFRBの歴史 【アメリカは大恐慌から何を学んだか?】
須藤 功
世界大恐慌の教訓
若田部昌澄
1929年株価大暴落のメカニズム
安達誠司
アメリカは何を失いつつあるか 【金融機関救済とアメリカの 「自由」】
原田 泰
世界同時不況をめぐる 「危機的状況」
田中秀臣
〈対談〉 金融資本主義の歴史分析 【「危機」 の宿命論を超えて】
ロベール・ボワイエ+井上泰夫
〈インタビュー〉 信用という経済の主観的次元
松原隆一郎 (聞き手=編集部)
【経済の工学的処理では見えないもの】
グローバリゼーションと金融危機の意味 【長期の歴史から捉える】
水野和夫
〈インタビュー〉 金融の糾弾では見えない問題の本質
辻井喬
【10年は続く長いトンネル】
(聞き手=木村知義)
金融危機の次に来るもの 【資本主義は終焉するのか】
浜 矩子
金融恐慌をマルクス恐慌論から読み解く 【すべては現状分析から始まる】
的場昭弘
ケインズの未来予測 【成長至上主義から 「ポスト成長社会」 へ】
佐伯啓思
〈虚業〉 のもたらしたもの
黒田壽郎
「日本近代化の父」 の事績を再評価!
【小特集】 榎本武揚没後100周年をふりかえる
榎本武揚没後100周年記念事業を回顧して
榎本隆充
古文書から見た榎本武揚
合田一道
わが国産業近代化における榎本武揚の位相 【箱館戦争後の榎本武揚の新たな評価】
黒瀧秀久
〈報告〉 『一海知義著作集』 発刊記念シンポジウム
頑固さとユーモア ―― 一海知義の世界
〈対談〉陶淵明そして吉川幸次郎
鶴見俊輔+一海知義
〈講演〉 三題噺 ―― 陶淵明・陸放翁・河上肇
一海知義