〔学芸総合誌・季刊〕環――歴史・環境・文明 vol.46 [特集]東日本大震災

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  • 菊大並製 424ページ
    ISBN-13: 9784894348127
    刊行日: 2011/7

新しい時代に向けてトータルな知の総合を企図する学芸総合誌


目次

【特集】 東日本大震災


花を奉る / 石牟礼道子

〈鼎談〉 「東北」 から世界を変える  ―― 「自治」 に根ざした 「復興」 への道 ――
川勝平太 (静岡県知事)+東郷和彦 (元オランダ大使)+増田寛也 (前岩手県知事)


● 〈短期連載〉 被災地 / 被災者の nbsp;「声なき声」 1 被災地、石巻から
高成田享 秋山裕宏 李東勲 佐々木和子 押切珠喜 須田賢一
小野寺光雄 三浦あけみ 須能邦雄 布施三郎 高橋直子
――5800人という、自治体として最多の犠牲者を出した宮城県石巻市。
   聞き書きで描く、 いまだ終わりの見えない被災の 「今」。――


■ 歴史と科学からみた日本列島と地震

300万年間に何千回も起きた超巨大地震  【海洋国家として生きる道】
平朝彦
歴史が語る日本の津波災害  【過去の教訓をどう活かすか】
伊藤和明
賞味期限の切れた 「東海地震」 仮説  【大震法、 33年間の空虚な歴史】
ロバート・ゲラー
防災対策から 「減災」 政策へ  【フィクションとしてのリスク評価を超えて】
永松伸吾

■ 後藤新平の震災復興

後藤新平の震災復興事業が残した遺産
陣内秀信
9月3日の後藤新平
北原糸子
政治の究極にあるもの  【後藤新平と真の 「政治主導」】
橋本五郎
復興を機に日本は進化するか  【後藤新平の 「自治」 が復興の原点】
青山 佾

■ いかなる復興をなすべきか

失業という名の時限爆弾
高成田享
余剰資金を国内に向け 「大復興」 をめざせ  【旧来の行政構造の打破と投資のルネサンス】
田村秀男
災害復興とサードセクター  【地域社会のニーズと雇用創出のために】
藤岡喜美子
生活様式のパラダイム転換を考える  【「日本列島居住福祉改造計画」 序説の序】
早川和男
子守唄で勇気を新たに  【被災地に唄と物資を届ける】
西舘好子
そこに復興はあるか  【被災のただ中で】
山川徹

■ 福島原発事故と電気エネルギー政策の転換

歴史的転回点としての福島原発事故
吉岡斉
事態の進展  【福島原発事故から3ヶ月レポート】
井野博満
現場から乖離した 「原発の安全神話」  【元原発技術者・設計者の証言】
菊地洋一
福島原発事故を招いた独善的体制  【政・官・財・学・メディアの癒着】
相良邦夫
東電賠償問題と電力政策の転換  【発送電分離を視野に】
環境エネルギー政策研究所


【対談】  独学者の歴史叙述  【『黒船前夜』 (大佛次郎賞受賞) をめぐって】
新保祐司+渡辺京二

● 寄稿 中国、 グローバル大国への条件  【国際システムはどう変わるか】
J―M・クワコウ+張瑾  (池村俊郎訳)


● 連 載

■ リレー連載
歴史家チャールズ・ビーアドと日本 3 「日米関係の核心は中国問題である」
 
開米潤


金子兜太の句 「東日本大震災」
 
石牟礼道子の句 「野辺の花」
 
■ 詩獣たち 3 「幼 獣 【中原中也】」
河津聖恵
■ 風のまにま 陽ざしのまにま ―― 旅の空から 3 「東北・青森 【諦念の静かなまなざし】」
朴 才 暎
■ 孤独 ―― 作家 林芙美子 2 「芙美子、 歩き始める」
尾形明子
■ 易とはなにか 4 「八卦を読む 【象るということ】」
黒岩重人
■ 天に在り ―― 小説・横井小楠 6 「転換の章」
小島英記
■ 竹山道雄と昭和の時代 7 「昭和19年の一高」
平川祐弘
■ 近代日本のアジア外交の軌跡 14 「対華 「二十一カ条」 要求をめぐる対中交渉の態様」
小倉和夫
■ 伝承学素描 22 「大震災と集合記憶」
能澤壽彦

● 〈書物の時空〉

■ 名著探訪

『沖縄歴史物語』 (伊波普猷著)
住谷一彦
『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』 (ヴェーバー著)
辻井 喬
『シラノ・ド・ベルジュラック』 (ロスタン著)
村上陽一郎

■ 書 評

『蹴裂伝説と国づくり』 (上田篤・田中充子著)
 【「国土史」という学問の誕生】
中村良夫
 
『シンガポール「多人種主義」の社会学』 (鍋倉聰著)
 【精緻な多人種社会の分析】
森千香子
 
『清朝とは何か』 (岡田英弘編)
 【大清帝国の歴史像を描く】
申 斌(池尻陽子訳)
 

■ 連 載

明治メディア史散策 9 「勝海舟について」
粕谷一希


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