ISBN-13: 9784894348172
刊行日: 2011/8
国家を喪失した民を魅了した、豊饒の地〈ウクライナ〉とは。
プロイセン・オーストリア・ロシアの三列強により領土を分割された19世紀、ポーランド文化史上、最も重要な意味をもつポーランド・ロマン主義が開花した。そのインスピレーションの源泉となった〈ウクライナ〉を、美術・文学の中に辿る。
【口絵:カラー16頁】
目次
序 章
第I章 ウクライナ概説
1 「ウクライナ」 の語源
2 ポーランドとウクライナの歴史的関係
3 19世紀ポーランドにおける 「ウクライナ」 の認識
4 ウクライナ生まれの芸術家・学者等
第II章 19世紀ポーランド美術におけるウクライナ
1 ウクライナに魅せられた画家たち
2 ユゼフ・ヘウモンスキ
3 ヤン・スタニスワフスキ
第III章 19世紀ポーランド文学におけるウクライナ
1 『マリア ―― ウクライナの物語』 (Marja powieść ukraińska)
2 『カニュフ城』 (Zamek kaniowski)
3 ザレスキの詩に生きるウクライナ
4 呼吸する大地 ―― ヴィンツェンティ・ポルの見たウクライナ
終 章
1 もの言う自然
2 ポーランド・ロマン主義とウクライナ
あとがき
本書関連年表
注
参考文献一覧
ポーランド語要旨