墓のない女

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  • アシア・ジェバール
  • 持田明子 訳
  • 四六上製 256ページ
    ISBN-13: 9784894348325
    刊行日: 2011/11
  • マグレブを代表する女性作家(アカデミー・フランセーズ会員)が描く、“女”のアルジェリア戦争。

    植民地アルジェリアがフランスからの独立を求めて闘った1950年代後半。「ゲリラの母」と呼ばれた女闘士“ズリハ”の愛と死の物語。

    1950年代後半、植民地アルジェリアがフランスからの独立を求めて闘っていた時代――。この物語は、古都セザレー(現シェルシェル)の忘れ去られたヒロイン、ズリハの生涯を、その娘や友人のさまざまな証言をかさねてポリフォニックに浮かびあがらせる。子どもを残してマキ(密林)に登り、そこを根拠に活動するゲリラ隊員に食べ物、薬などの物資を届けその活動を支えたズリハは、流暢なフランス語を操り、自分の意見をはっきり述べる、因襲にとらわれない女性だったが、三度の結婚で得た子どもたちにはあふれる愛情をそそいだ。ついにフランス軍に捕らえられ拷問を受けたと見られるが、その行方は分からず、その墓はない。

    目次

     はしがき

    プレリュード

    第1章 ライオン夫人、古代ローマの円形競技場の近くで

    第2章 「母の亡きがらはどこに?」

    第3章 ズリハの最初のモノローグ、セザレーのテラスの上で

    第4章 「友よ、妹よ、子どもたちのことが心に重くのしかかる!」
      と母はわたしに言った

    第5章 ミナが愛を夢見るとき、そしてライオン夫人が
      物語を続けるとき

    第6章 モザイクに描かれた鳥たち

    第7章 ズリハの第二のモノローグ

    第8章 ゾフラ・ウダイが再び過去の思い出にひたるとき

    第9章 ズリハがセザレーで過ごした最後の夜

    第10章 ズリハの第三のモノローグ

    第11章 少女ミナがマキにいる母を訪ねたとき

    第12章 墓のないズリハの最後のモノローグ

    エピローグ

     訳者あとがき   持田明子

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