ISBN-13: 9784894348899
刊行日: 2012/12
言葉の力を宣伝に活用した先駆的画家、ルドン!
版画集の戦略的献呈、美術雑誌とタイアップしたプレスキャンペーン。
作品の宣伝や芸術家としてのイメージ戦略のために、現代を先取りした手法で積極的に言葉の力を活用した画家、オディロン・ルドン(1840~1916年)。ブルデューの「場」の理論を用い、ルドンの芸術と文学の複雑に絡み合った関係をスリリングに解き明かす画期的なルドン論。作品61点掲載。
口絵48頁
目次
日本語版への緒言
増補改訂版への緒言
謝 辞
序論
第1章 芸術家の神話
第2章 詩人=哲学者としての画家
第3章 「美術場」への登場の状況
第4章 文筆家たちの果たした役割
第5章 グラフィック芸術におけるエドガー・アラン・ポー
第6章 一篇の石版画集とその文学的置換
第7章 「神秘の顔」、イコノロジーと意味の伝達
第8章 「限定場」の拡大と限界
第9章 ルドンの転向
第10章 批評の分野におけるルドン
第11章 友と敵――ペンと絵筆
結論
付 録
原注/訳者あとがき/参考文献/図版一覧/
文学作品名・誌(紙)名索引/美術・音楽作品名索引/人名索引